創造(読み)ソウゾウ

デジタル大辞泉 「創造」の意味・読み・例文・類語

そう‐ぞう〔サウザウ〕【創造】

[名](スル)
新しいものを初めてつくり出すこと。「文化創造する」「創造的な仕事」「創造力」
神が宇宙万物をつくること。「天地創造
[類語]創出創製独創創成造成創作クリエートオリジナリティー生む発明生ずる生み出す作り出す招く

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精選版 日本国語大辞典 「創造」の意味・読み・例文・類語

そう‐ぞうサウザウ【創造】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 新しいものを自分の考えや技術などで初めてつくりだすこと。〔慶応再版英和対訳辞書(1867)〕
    1. [初出の実例]「白爾(ベル)は、蒸気船を創造せし人なり」(出典西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐応劭伝〕
  3. 神が宇宙、万物をつくること。
    1. [初出の実例]「天は宇宙の千種万類を創造したるのみに非ず創造の後常に之を統合し天意に非れば百事成就することなし」(出典:泰西勧善訓蒙(1873)〈箕作麟祥訳〉二)

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普及版 字通 「創造」の読み・字形・画数・意味

【創造】そうぞう(さうざう)

創作する。〔封氏聞見記、文字〕按ずるに此の書の隷(れい)は、春秋に在り。但だ國或いは用ひ、或いは用ひず。(ていばく)其の省易にして、時にるをる。故に脩改して獻ず。創に非ざるなり。

字通「創」の項目を見る

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「創造」の意味・わかりやすい解説

創造
そうぞう
creation 英語
Schöpfung ドイツ語
création フランス語

これまでになかったものを新しくつくりだすこと。この概念は、既存の要素あるいは素材の独創的組合せによる新しいタイプの事物産出から、まったくの無からの世界そのものの創出に至る広い範囲で使われる。西洋のキリスト教的思考伝統においては、創造の原型として、つねに、超越的な人格神による「無からの世界の創造」が念頭に置かれ、たとえば、芸術的創作なども、ロマン派の「天才」論に典型的にみられるように、それとの類比において考えられる傾向がある。しかし現代においては、創造の概念も有限者としての人間の相対的場に置き直されて、自由な人格の美的ないし道徳的営みとして考えられることが多い。

[坂部 恵]

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