デジタル大辞泉
                            「地神」の意味・読み・例文・類語
                    
                
		
            
		
            
		
    
        
    出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
	
    
  
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                    じ‐しんヂ‥【地神】
        
              
                        - ( 「ちじん」「じじん」とも )
 - [ 1 ] 〘 名詞 〙
- ① ( 古くは「じじん」 ) 天つ神および天孫系の神々に対し、天孫降臨以前からこの国土に住み、その土地を守護する神。くにつかみ。
 - ② 天照大神以下、この国土を治めた神々。皇統の祖神とする。→地神五代。
- [初出の実例]「伊勢太神宮と申すは〈略〉地神(ヂジン)最初御神也」(出典:源平盛衰記(14C前)三〇)
 
 - ③ 屋敷神の一種で、西日本では、じがみ、中部日本から関東地方にかけては、じじん・じしん・じのかみと呼び、多く宅地内の一隅(多くは戌亥隅)あるいはこれに接続した小区画にまつられている。また、特定の旧家に限っている例や村落の神に昇格した例も珍しくない。稲荷であったり、開拓先祖をまつったりしている場合が多い。
 - ④ 土地の神。
- [初出の実例]「げにも乾為父、坤為母ぢゃほどに、地神は母であらうぞ」(出典:史記抄(1477)七)
 
 
 - [ 2 ] 大地をつかさどる神と考えられている堅牢(けんろう)地神。
- [初出の実例]「大地六種に震動、地神七宝の瓶を以て其の中に蓮花を満て」(出典:今昔物語集(1120頃か)一)
 
 
                                                          
     
            
		
                      
                    じ‐がみヂ‥【地神】
              
                        - 〘 名詞 〙
 - ① 陰陽道でいう土の神。土公神(どくじん)。
- [初出の実例]「人とる地神住甲斐ぞなき 笧暗うして星こぼれ鐘氷る〈蓼太〉」(出典:俳諧・七柏集(1781)虚栗の頃)
 
 - ② 屋敷の西北隅などにまつる土地の神。祠堂を常設したり、年毎に仮屋を建てたりしてまつる。地方により屋敷神とも同族神ともされている。→じしん(地神)。
 - ③ その遊郭内の太鼓持ち、遊芸人など。⇔江戸神。
- [初出の実例]「ゑど神地神相手にして、客は余念もなき風情」(出典:洒落本・鄽意気地(1802)二)
 
 
                                                          
     
            
		
    
        
    出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
	
    
  
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                    地神
じがみ
        
              
                        「じのかみ」「じちんさま」ともいう。土地の神、百姓の神、農業の神として信じられているが、その神格は複雑である。屋敷神として祀(まつ)られている例も多く、藁宮(わらみや)をつくり毎年新藁で葺(ふ)き替えている。地神講という講で祀っている所が多く、春秋の社日(しゃにち)を祭日としている。宿に集まって地神の掛軸を掛け、御神酒(おみき)、赤飯、そばなどを供えて祀っている。この日は農作業は休みとし、鍛冶屋(かじや)が鍬(くわ)、鎌(かま)などの農具を売りにきた所もあった。地神は農神(のうがみ)として、田の神と同じく去来伝承が語られている。大分県日田(ひた)市地方では2月サジの日(社日)に作神様が天から降(くだ)り、秋のサジの日に天に昇るという。神が降ると暖かくなり、去ると寒くなるといわれている。埼玉県や静岡県には、人が死んで三十三回忌を終えると地神様になる、という先祖の神としての信仰がみられる。鹿児島地方などには地神を同族神のように考えている例がみられる。11月に同族が祭を営んでいる。奈良県吉野郡十津川(とつかわ)村の玉置川(たまいがわ)地区では、家を建てるとき屋敷を守る神として、地の神を山伏に頼んで屋敷の真ん中に封じ込んだという。各地の地神には、堅牢(けんろう)地神とか地神塔とかの文字を彫った石神がみられる。
[大藤時彦]
                                                          
     
    
        
    出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
	
    
  
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                    地神
じがみ
        
              
                        日本の農村で特定の集団と関係する縁起をもち,特定の土地に祀られる機能神の総称。祖先信仰を基盤に,歴史的地域的に多様な信仰と結びついて発展をとげた全国的規模の信仰であるが,呼称は地方によって異なる。信仰内容から次の3種に類別することができる。 (1) 1村または1集落単位の地縁集団が,土地の守護,農耕の神として祀る。包括神的性格をもち,村の辻や神社の境内などに祀り,春秋の彼岸を祭日とする。地神講と称する講を組織する地方もあり,順番に宿をして祭りを行うこともある。 (2) 特定の家の田畑などに祀り,その田や畑を開拓した人を地神とするもの。田畑の守護神であると同時に,その家の開拓先祖として信仰されることが多く,祭場を屋敷内におき屋敷神としての機能をもつことがある。 (3) 家人が死んで 33年を経過すると,地神と呼ぶ祖先神になるというもの。多くは屋敷の一隅に常設の祠 (ほこら) やわらでつくった仮屋に祀る。
                                                          
     
    
        
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    普及版 字通
                            「地神」の読み・字形・画数・意味
                    
                
		
    
        
    出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
	
    
  
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    出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
	
    
  
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		世界大百科事典(旧版)内の地神の言及
    		
      【地主神】より
        
          
      …ともに地主神を守護神としてまつった例である。また,民間では〈地神(じがみ)〉〈地主様(じぬしさま)〉と称して,屋敷神とか土地開拓の神,あるいは先祖の霊などをまつった例がしばしば見られる。[土地神]【大井 鋼悦】。…
      
     
    		
      【土地神】より
          
      …人が死ぬと,魂はまず[城隍廟],土地廟に赴くと信じられたから,遺族はすぐ廟へいって廟神を拝し,[紙銭]を焼いた。土地神への信仰は後漢末・六朝時代からすでに見られ,道教にも取り入れられた。唐・宋時代には全国に広まり,各地に土地廟が建立されるようになった。…
      
     
    		
      【土府】より
          
      …[陰陽道](おんみようどう)における地神。土公ともいう。…
      
     
         ※「地神」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 
        
    出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
	
    
  
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