( 1 )「かへにす」「がへんぜず」ともに「不肯」を訓読したもの。「かへにす」は上代では清音によまれていたが、後に「に」が音便で「ん」となり、また動詞連用形に直ちに接続する用法において「か」が連濁をおこして「がへんず」となったとされる。この音韻変化の過程で、「かへず」の形も現われた。
( 2 )もともと「かへにす」自体に否定の意味が含まれていたが、「甘んず」「軽んず」のような語形にひかれて、「がへんず」も肯定の意味に取り違えられるようになり、②のように「がへんぜず」と、さらに打消の助動詞「ず」が付け加えられることになったのであろう。
乞巧奠〈公事十二ケ月絵巻〉〘 名詞 〙 陰暦七月七日の行事。乞巧は技工、芸能の上達を願う祭。もと中国の行事であるが、日本でも奈良時代以来、宮中の節会(せちえ)としてとり入れられ、在来の棚機津女(たなば...