応ずる(読み)オウズル

デジタル大辞泉 「応ずる」の意味・読み・例文・類語

おう・ずる【応ずる】

[動サ変][文]おう・ず[サ変]
相手の働きかけに対応して行動を起こす。こたえる。「招待に―・ずる」「注文に―・じきれない」
呼びかけに返事をする。応答する。「相談に―・ずる」
物事変化に合わせて、それにふさわしく対応する。適合する。「その場に―・じた処置」
[類語]従う服するのっとそくする準ずるなら準拠する依拠する承知了承了解承諾承認承引承服納得同意受諾応諾許諾オーケー受け入れる聞き入れるうべなううけがうがえんずる諾する引き受ける首を縦に振るうけたまわ

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精選版 日本国語大辞典 「応ずる」の意味・読み・例文・類語

おう‐・ずる【応】

  1. 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]おう・ず 〘 自動詞 サ行変 〙
  2. 呼び掛けられて返事をする。応答する。
    1. [初出の実例]「太史公曰唯唯否否、先づ謙して応して、さではさふへどもと云て、さでない子細を云ぞ」(出典:史記抄(1477)二〇)
  3. 他に伴って起こる。呼応する。
    1. [初出の実例]「うたふ人もきく人も、同心一曲の感に応ずる」(出典:音曲声出口伝(1419))
  4. 祈り、命令、要求、募集などの働きかけに対して、それに添うよう行動する。
    1. [初出の実例]「五百人、〈略〉南无釈迦牟尼仏、我等が苦を済ひ給と申す。其の時に音に応じて忽に高禅山の扶に至り給ふ」(出典:今昔物語集(1120頃か)一)
    2. 「今度の催促にも不(ヲウゼズ)、都に残留られたりけるが」(出典太平記(14C後)一九)
    3. 「今夜公使の招きに応じて宴に会す」(出典:花柳春話(1878‐79)〈織田純一郎訳〉一七)
  5. うまく合うように行動する。適合する。かなう。
    1. [初出の実例]「百戦の勇力変に応(ヲウ)ぜしかは」(出典:太平記(14C後)八)
    2. 「その子の才思に応じたる職業に、改めしめんことを勧めければ」(出典:西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二)

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