三国司家 (さんこくしけ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 南北朝期から戦国末年にかけて,それぞれの国の国司として,領国経営を行った三家の総称。1548年(天文17)の述作という《運歩色葉集(うんぽいろは…
三社託宣 (さんしゃたくせん)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 伊勢神宮(天照皇大神宮),石清水八幡宮(八幡大菩薩),春日大社(春日大明神)の三社の託宣,神のお告げを記したもの。中世後期からみられ,近世…
三章問題 (さんしょうもんだい)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 〈三章Tria Kephalaia〉(英語ではThree Chapters)とは,6世紀の単性論派論争においてネストリウス的異端の疑いをかけられた3人の神学者の人物と著…
三代集 (さんだいしゅう)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 日本の最初の勅撰和歌集である《古今和歌集》とそれに続く《後撰和歌集》《拾遺和歌集》とを総称したもの。この名称は12世紀初頭の《俊頼髄脳(とし…
三長記 (さんちょうき)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 藤原(三条)長兼の記した日記。長兼は藤原通憲(信西)を母方の祖父にもつ鎌倉時代初期の公家。春宮権大進,蔵人頭,権中納言等を歴任する一方,九…
三本木原 (さんぼんぎはら)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 青森県東部,小川原湖の南西方に展開する洪積台地。火山灰の堆積による台地で,かつては水利の悪い原野であった。1855年(安政2)南部藩士新渡戸伝(…
三命説 (さんめいせつ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中国で,命(運命)に三色すなわち受命と随命と遭命があるとする説。命を分類することは孟子や荘子にすでに見られるが,三命のかたちをとるようにな…
仁科三湖
- 事典・日本の観光資源
- 北アルプスと東山にはさまれるように南から北へ連なる3つの湖。フォッサマグナ上にできたこれらの湖は、地質学的にも貴重なものとされる。湖沿いには…
日本三名城
- 事典・日本の観光資源
- 築城の名手であった加藤清正・藤堂高虎が普請した城。名古屋城は米軍の空襲で焼失後、1959(昭和34)年に天守閣を復興。大阪城は1665(寛文5)年の焼失後…
あみだ‐さんぞん【阿彌陀三尊】
- 精選版 日本国語大辞典
- =あみだ(阿彌陀)の三尊[初出の実例]「阿彌陀三尊〈銀歟〉安置仏殿」(出典:小右記‐万寿四年(1027)一〇月二八日)
あ‐さん‐れん【下三連】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「あ」は「下」の宋音 ) 中国の詩学で、一句の末の三字がそろって平(ひょう)または仄(そく)の音であることをいい、これを嫌う。〔書言…
うしみつ‐どき【丑三時】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =うしみつ(丑三)①[初出の実例]「夜の二時と三時との間が一番寂しい丑満時だといふことを思ひ起して」(出典:疑惑(1913)〈近松秋江〉)
えど‐さんざ【江戸三座】
- 精選版 日本国語大辞典
- 江戸で公認された、三大歌舞伎劇場。元祿年間(一六八八‐一七〇四)には、中村・市村・森田・山村の四座が興行権を与えられていたが、正徳四年(一七…
だいさん‐しじょう(‥シヂャウ)【第三市場】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =てんとうしじょう(店頭市場)
だいさん‐とう(‥タウ)【第三党】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 議会の議席数が三番目の政党。特に、二大政党の間にあってキャスチングボートを握っている政党をいう。〔袖珍新聞語辞典(1919)〕
で‐みつと【出三斗】
- 精選版 日本国語大辞典
- 出三斗〈和歌山県長保寺本堂〉〘 名詞 〙 建築組物の一形式。平三斗(ひらみつと)の肘木(ひじき)に、さらに一本、直角に肘木を組み、先に斗をのせたも…
ごう‐ざんぜ(ガウ‥)【降三世】
- 精選版 日本国語大辞典
- 「ごうざんぜみょうおう(降三世明王)」の略。〔大日経疏‐一〇〕
さん【三】 の=手((て))[=手摺((てすり))]
- 精選版 日本国語大辞典
- 人形芝居や歌舞伎の舞台の三段の手すりの中で、最も舞台前面にあるもの。[初出の実例]「下手より二の手・三の手せり上がる」(出典:歌舞伎・天満宮菜…
サン‐アンコー【三暗刻】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 中国語から ) マージャンの上がり役の一つ。手の中に三組のアンコー(ポンによらないでできたコーツ(刻子))があるもの。
さんおう‐らいはい(サンワウ‥)【三王礼拝】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 キリスト降誕の直後、東方の三人の博士(マギ)がベツレヘムをおとずれて、幼児イエスを礼拝したこと。また、その様子を描いた絵画。「新…
さんか‐めいちゅう(サンクヮ‥)【三化螟虫】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 イッテンオオメイガの幼虫。イネの害虫として知られ、体長約二センチメートル、体色は淡黄緑色。茎の中に食い入ってイネを枯らす。
さんかん‐ば(サンクヮン‥)【三冠馬】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 競馬で、サラブレッド三歳馬のクラシックレース中、皐月賞・日本ダービー(東京優駿)・菊花賞の三大レースを制覇した馬。本来は英国の四…
さんき‐ごかい【三帰五戒】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。三宝に帰依することと、殺生・偸盗(ちゅうとう)・邪淫(じゃいん)・妄語(もうご)・飲酒(おんじゅ)の五つを禁ずるいましめ。[初出の…
さんぎょう‐こうこく(サンギャウクヮウコク)【三行広告】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 新聞広告の一つ。一定の欄に掲載する求人、案内などのための三行前後の小広告。〔新らしい言葉の字引(1918)〕
さんきょく‐がっそう【三曲合奏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 三種の楽器で合奏すること。→三曲(さんきょく)①。[初出の実例]「『それから三曲合奏のことはどうなったでせう?』〈略〉『ただ三味線を弾…
さんごう‐かい(サンガフクヮイ)【三合会】
- 精選版 日本国語大辞典
- 中国、清末に「反清復明(はんしんふくみん)(=満州族を倒して漢民族を興そうとする民族主義運動)」を唱えて、中国南部、とくに広東地方に発展した秘…
さんこ‐じ【三鈷寺】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 「さんごじ」とも ) 京都市西京区大原野石作町にある西山宗の総本山。もと浄土宗西山派。山号は華台山。承保元年(一〇七四)源算が開創して往生院…
さんさいずえ(‥ヅヱ)【三才図会】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 一 ] 中国の類書。一〇六巻。王圻(おうき)撰。万暦三五年(一六〇七)成立。天・地・人の三才に及ぶ事物を、一四部門に分類して図説したもので、日…
さんさんか‐クロム(サンサンクヮ‥)【三酸化クロム】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんかクロム(酸化━)④
さんさんか‐ひそ(サンサンクヮ‥)【三酸化砒素】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんかひそ(酸化砒素)①
さんシー‐せいさく【三C政策】
- 精選版 日本国語大辞典
- イギリスの帝国主義政策の一つ。一九世紀後半、イギリスはインドのカルカッタ(Calcutta 現コルカタ)、エジプトのカイロ(Cairo)、南アフリカのケ…
さん‐しかん(‥シクヮン)【三司官】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 琉球王国の官職。三法司官、三法司、三司台ともいい、また古くは、世あすたべ、あすたべと称した。中央政庁である評定所にあって摂政に次…
さんじ‐ぎれ【三字切】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 連歌・俳諧で、三段切れの一種。発句が切字によって三つに切れていること。[初出の実例]「三字切之事 花もかな嵐やとはん夏の庭 花かとき…
さん‐しちゅう【三尸虫】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんし(三尸)[初出の実例]「一年、六たび、庚申をまつり、その夜はねふらずといふは、人むまれて、腹中に三尸虫(サンシチウ)ありて、…
さんじゃく【三尺】 高((たか))い
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 江戸時代、罪人は足をはりつけ柱の三尺ほどの高さに縛りつけられたところから ) 地上から三尺の高さにあるさま。はりつけの刑に処せられることをい…
さんじゃく‐てのごい(‥てのごひ)【三尺手拭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんじゃくてぬぐい(三尺手拭)[初出の実例]「小者(こもの)に立嶋のふとんを、三尺手拭(さんじゃくテノゴイ)にてからげさせ」(出典:…
さんじゃく‐ぼうし【三尺帽子】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんじゃくずきん(三尺頭巾)[初出の実例]「帯笠の緒三尺帽子(ホウシ)、草履のはなをまでも、同じ色をこのみ」(出典:浮世草子・好色…
さんじゅうさん‐じん(サンジフ‥)【三十三身】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「法華経‐普門品」による語 ) 仏語。観世音菩薩が、衆生済度のために化身するという三三種の異形(いぎょう)。仏・辟支仏(びゃくしぶつ)…
さんしょく‐まつ【三色松】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 植物「こうきんしょう(紅金松)」の異名。
さんずん‐くぎ【三寸釘】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 曲尺(かねじゃく)で長さ一寸(約三センチメートル)の角釘または丸釘。[初出の実例]「左右の掌の間に三寸釘の頭をひしゃいで通した心棒を…
さんぜん‐かい【三千界】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 「さんぜんだいせんせかい(三千大千世界)」の略。[初出の実例]「四五更天皆粉壁、三千界地尽層氷」(出典:本朝麗藻(1010か)上・清夜…
さん‐せんじん【三戦神】
- 精選版 日本国語大辞典
- いくさの守護神である三体の神。摩利支天・大黒天・毘沙門天をいう。〔書言字考節用集(1717)〕
さんぞん‐らいこう(‥ライカウ)【三尊来迎】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「さんぞんらいごう」とも ) 仏語。念仏行者の臨終に、阿彌陀如来と観音・勢至の二菩薩が、極楽浄土に迎えるために出現すること。三尊…
さんだい‐えいようそ(‥エイヤウソ)【三大栄養素】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 栄養素のうち、動物の体をつくるもととなったりエネルギー源となったりする、タンパク質・糖質・脂質のこと。
さんてい‐どうめい【三帝同盟】
- 精選版 日本国語大辞典
- 普仏戦争後、一八七三年に結ばれたドイツ・オーストリア・ロシアの秘密協約。各国国境線の維持、革命運動の防止、バルカン問題の平和処理を内容とし…
さんど‐いり【三度入】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 杯に用いる土器(かわらけ)。小重(こじゅう)より大きく中くらいのもの。さんどいれ。三度。[初出の実例]「鐘はへいかう、二度入、三度入是…
さんど‐ぐり【三度栗】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 一年に三回、結実をみる栗をいう。萌芽した株に起こりやすく、生理的な原因によって起こる現象と考えられている。みたびぐり。[初出の実…
さんど‐びきゃく【三度飛脚】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「さんどひきゃく」とも ) 江戸時代、江戸・大坂間を毎月三度定期的に往復した飛脚。元和元年(一六一五)大坂城定番の諸士がその家来…
さんにんちょうじゃ(‥チャウジャ)【三人長者】
- 精選版 日本国語大辞典
- 狂言。和泉流。近江国蒲生(がもう)の長者と大和国一森(いちもり)の長者が、河内国せせなぎの長者に会い、それぞれ長者になった来歴を語り、祝杯をあ…
さんにんほうし(‥ホフシ)【三人法師】
- 精選版 日本国語大辞典
- 御伽草子。二冊。作者不詳。室町末期頃の成立。高野山で三人の僧が発心遁世の動機・身上を話し合う懺悔(ざんげ)物語。中世小説中で屈指の佳作。以後…