ベンジジン べんじじん benzidine
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 芳香族アミンの一つ。4,4'-ジアミノビフェニルともいう。無色またはやや赤色の結晶。酸素と光で暗黒色に変化する。冷水には溶けにくく、熱水には溶け…
クルックスの法則【Crookes' law】
- 法則の辞典
- 「各元素はスペクトル中にそれぞれ固有のただ一つの吸収帯を示す」というもの.ブンゼンとキルヒホッフによる炎光分析法の発表後しばらくして提案さ…
じゅうクロムさん‐でんち(ヂュウクロムサン‥)【重クロム酸電池】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 炭素と亜鉛を両極とし、重クロム酸ナトリウムや重クロム酸カリウムの硫酸酸性溶液を電解液とした電池。炭素側がプラスになる。起電力約二…
ベンジジン転位 (ベンジジンてんい) benzidine rearrangement
- 改訂新版 世界大百科事典
- ヒドラゾベンゼン((1))は酸の存在下で4,4′-ジアミノビフェニル(ベンジジン,(2))に転位する。この転位は1863年ドイツの化学者A.W.vonホフマ…
非ベンゼン系芳香族化合物 (ひベンゼンけいほうこうぞくかごうぶつ) non-benzenoid aromatic compound
- 改訂新版 世界大百科事典
- ベンゼン核をもたない不飽和環式化合物で芳香族性を有するものの総称。非ベンゼノイド芳香族化合物とも呼ばれる。アズレンやトロポロンなど中性分子…
れき‐せい【瀝青】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 樹木、泥炭、褐炭などから、ベンゼンなどの有機溶剤で抽出される有機物質の総称。植物の種類、炭化の程度などにより、内容に差がある。チ…
共鳴安定化エネルギー きょうめいあんていかエネルギー resonance stabilization energy
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 1つの化合物について物理,化学的に想定される化学構造式が複数ある場合,それらの構造を重ね合せた状態を仮定して,分子は各構造の間で共鳴している…
ビリルビン ビリルビン bilirubin
- 化学辞典 第2版
- C33H36N4O6(584.65).胆赤素ともいう.ヘモグロビンの分解産物で,ビリベルジンとともに胆汁色素の主成分であり,血清中にも少量存在する.ウシの胆…
マイヤー マイヤー Meyer, Victor
- 化学辞典 第2版
- ドイツの有機化学者.ベルリンに生まれる.ハイデルベルク大学で化学を学び,18歳で学位を取得後,R.W.E. Bunsen(ブンゼン)の助手,さらに1868年ベル…
キシレン xylene
- 改訂新版 世界大百科事典
- 芳香族炭化水素の一つ。英米ではザイリンと発音する。ギリシア語のxylon(木材)に〈由来・起源〉を表す接尾語ēnēをつけて命名された語で,キシロー…
炭素環式化合物 (たんそかんしきかごうぶつ) carbocyclic compound
- 改訂新版 世界大百科事典
- 環式化合物のうち,炭素原子が互いに結合して環をつくっているものをいう。炭素原子以外の原子も環に含まれている複素環式化合物とともに,環式化合…
臭素化 しゅうそか bromination
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 臭素原子を含む化合物をつくる反応をいう。不飽和結合に臭素原子を付加させる反応と、他の原子あるいは官能基を臭素原子で置換させる反応とがある。…
キサントプロテイン反応 きさんとぷろていんはんのう xanthoprotein reaction
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- タンパク質の呈色反応の一つ。xantho-はギリシア語のxanthós(黄色)に由来する接頭語。proteinはタンパク質。タンパク質が黄変する現象を示す用語。…
げん‐ぜん【×泫然】
- デジタル大辞泉
- [ト・タル][文][形動タリ]涙がはらはらとこぼれるさま。さめざめと泣くさま。「二人相持して―として泣きしが」〈露伴・運命〉
ブンゼン‐はんのう〔‐ハンオウ〕【ブンゼン反応】
- デジタル大辞泉
- ⇒炎色反応
α-クロロアセトフェノン クロロアセトフェノン α-chloroacetophenone
- 化学辞典 第2版
- phenacyl chloride,ω-chloroacetophenone.C8H7ClO(154.60).C6H5COCH2Cl.アセトフェノンを塩素化するか,ベンゼンと塩化クロロアセチルとのフリー…
タウンゼンド Townsend, Sir John Sealy Edward
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1868.6.7. アイルランド,ゴールウェー[没]1957.2.16. オックスフォードイギリスの物理学者。ダブリン大学に学び,キャベンディッシュ研究所で J…
シクロヘキサン(cyclohexane)
- デジタル大辞泉
- 無色で石油臭のある液体。ナフテン系炭化水素の代表的なもので、石油中に含まれる。水には溶けず、エーテルに溶ける。ナイロンの製造原料、有機溶剤…
フェニル基 ふぇにるき phenyl group
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ベンゼンC6H6から水素一個を取り去って誘導される一価の置換基C6H5-をいう。アリール基のもっとも簡単なものである。略号で記す場合はPhまたは∅を用…
アニソール anisole
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 化学式 C6H5OCH3 。メトキシベンゼンのこと。香気ある液体。沸点 155℃。フェノールのメチル化によって得られる。アルコール,エーテルに可溶,水に不…
スクラウプ反応 スクラウプはんのう Skraup reaction
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 酸化剤および濃硫酸の存在下で芳香族第一アミンとグリセリンを熱してキノリンやその同族体を合成する反応。酸化剤としてはニトロベンゼンやヒ酸が用…
テレフタル酸 てれふたるさん terephthalic acid
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 芳香族ジカルボン酸の一つ。1,4-ベンゼンジカルボン酸ともよばれる。フタル酸(1,2-ベンゼンジカルボン酸)およびイソフタル酸(1,3-ベンゼンジカル…
濃色団 のうしょくだん hyperchrome
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 有機化合物にある原子団を導入するとき、その色を濃くさせるような場合、すなわち注目している吸収帯のモル吸光係数を増大させるような原子団を濃色…
アニリン aniline
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 性質 製法 利用代表的な芳香族アミンで,アミノベンゼン,フェニルアミンともいう。1826年ウンフェルドルベンO.Unverdorbenはインジゴ…
ベンゾピレン benzopyrene
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 化学式 C20H12 。縮合環式芳香族炭化水素の一つ。ベンツピレンともいう。数種の異性体が知られている。α体は淡黄色の結晶で融点 179~179.3℃。ベンゼ…
フォトクロミズム photochromism
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ある種の化合物の色が,光をあてることによって可逆的に変化する現象。一般に,光照射により光化学反応(→光化学)を起こし,分子構造の変化を伴う。…
ラウリン‐さん【ラウリン酸】
- デジタル大辞泉
- 《lauric acid》飽和脂肪酸の一。月桂樹油・椰子やし油などに含まれる。無色の針状結晶。水に溶けず、エーテルやベンゼンに溶ける。界面活性剤に利用…
アモン‐だいしんでん【アモン大神殿】
- デジタル大辞泉
- 《Precinct of Amun-Re》エジプト南東部、ナイル川東岸の観光都市ルクソールにあるカルナック神殿の中核をなす神殿。テーベの守護神アモンが太陽神ラ…
カテコールアミン catecholamine
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- カテコール (1,2-ジオキシベンゼン) の側鎖にアミノ基が結合した形の化合物の総称。ドーパミン,アドレナリン (エピネフリン) ,ノルアドレナリンな…
すいそ‐てんか【水素添加】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 還元反応の一種。一般に不飽和結合に水素を付加することをいう。たとえば、ベンゼンからシクロヘキサンに、魚油から硬化油になど。水添。…
クメン
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [英語] cumene ) 芳香族炭化水素の一つ。無色透明の油状液体。タール系、石油系の芳香族油の中に少量存在する。フェノール(石炭酸)、…
キシレン きしれん xylene
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 芳香族炭化水素の一つ。キシロール、ザイレン、ジメチルベンゼンともよばれる。o(オルト)-、m(メタ)-およびp(パラ)-の3種の異性体が存在する。異性体…
タウンゼンド Townshend, Aurelian
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 1601~43年頃活躍したイギリスの詩人。チャールズ1世の宮廷で文名高く,『アルビオンの勝利』 Albion's Triumph (1632) などの仮面劇を書いた。
鄯善(ぜんぜん) Shanshan
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- 西域の国名。新疆(しんきょう)タリム盆地東南辺にあり,前1世紀から5世紀にかけて,西域南道の中国に最も近いオアシス都市国家として,漢の兵站(へい…
トリニトロベンゼン
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( [英語] trinitrobenzene ) ベンゼン環に三つのニトロ基(NO2)が置換した化合物。白色の針状結晶。分子式 C6H3N3O6 TNTより強力な爆…
タール染料【タールせんりょう】
- 百科事典マイペディア
- コールタール染料とも。合成染料のかつての呼び名。合成染料の主原料はベンゼン,ナフタレン,アントラセンなどの芳香族化合物であり,これらは初め…
メタ‐キシレン(meta-xylene)
- デジタル大辞泉
- キシレンの異性体。可塑剤やポリエステル樹脂の原料となるイソフタル酸の原料として使用されるほか、オルトキシレンやパラキシレンに変性させて用い…
中間物 ちゅうかんぶつ intermediate (product)
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ベンゼン,ナフタリンなどの原料から,染料,医薬,農薬,合成樹脂,ゴム,香料などの化学製品をつくる途中の過程で合成される化合物をいう。フェノ…
ヘキサ ヘキサ hexa
- 化学辞典 第2版
- ギリシア語に由来する数詞6を表す接頭語.たとえば,ヘキサンは C6 の炭化水素.また,1分子内に同じ原子団6個をもつ化合物の命名にも使われる.たと…
不均化 (ふきんか) disproportionation
- 改訂新版 世界大百科事典
- ある化合物の置換基が同一種類の分子間で移行し,置換基をもたない化合物と置換基を二つもつ化合物を生ずる反応をいう。工業的に重要な不均化反応の…
クロモン くろもん chromone
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 酸素複素環式化合物の一種。ベンゼン環とピラン環が縮合した構造のケトンであるので、ベンゾ-4-ピロンともいう。香料であるクマリンの異性体である。…
スルホン するほん sulfone
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 一般式R-SO2-R′(R、R′はアルキル基またはアリール基)で示される化合物の総称。スルフィドを酸化した形の化合物である。二つのS-O結合は、いずれも…
ケクレ けくれ Friedrich August Kekulé (Kekule) von Stradonitz (1829―1896)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ドイツの有機化学者。炭素の四原子価性および相互に結合して原子連鎖をつくることを初めて述べ、ベンゼンの六員環構造式を定めて、今日に至る有機化…
無水ピロメリト酸 ムスイピロメリトサン pyromellitic anhydride
- 化学辞典 第2版
- C10H2O6(218.12).無水ピロメリット酸ともいう.ベンゼン核に4個のカルボキシル基が1,2,4,5の位置についたものをピロメリト酸といい,このうち隣接し…
タウンゼント (Townsend, N.Edward)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 1914-1988 アメリカのボクシング-トレーナー。1914年10月4日生まれ。母は日本人。昭和37年力道山創設のボクシング-ジムのトレーナーとして来日。海…
むきべんぜん【無機ベンゼン】
- 改訂新版 世界大百科事典
南禅寺 (なんぜんじ)
- 改訂新版 世界大百科事典
- 目次 文化財京都市左京区にある臨済宗南禅寺派の総本山。瑞竜山と号し,正式には太平興国南禅禅寺という。1264年(文永1)亀山天皇は現寺地の東山…
バイルシュタイン反応 ばいるしゅたいんはんのう Beilstein's reaction
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- ハロゲンを検出する方法。ロシアの化学者バイルシュタインが考案したのでこの名がある。銅線をブンゼンバーナーで強く熱したのちに、これに微量の試…
トリフェニルメタノール トリフェニルメタノール triphenylmethanol
- 化学辞典 第2版
- C19H16O(260.34).(C6H5)3COH.トリチルアルコールともいう.ブロモベンゼンからのグリニャール試薬にベンゾフェノンを反応させてつくる.板状晶.融…
アゾ染料【アゾせんりょう】
- 百科事典マイペディア
- アゾ基−N=N−を分子内にもつ合成染料の総称。芳香族第一アミンを亜硝酸でジアゾ化してジアゾニウム塩とし,これにフェノール類または芳香族アミン類…