みっか‐コロリ【三日コロリ】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「コロリ」はコレラの意。発病後三日程で死ぬというところから ) コレラの異称。[初出の実例]「三日ころりと称する病流行せり」(出典:…
みっか‐てんか【三日天下】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「みっかでんか」とも。明智光秀が織田信長を倒してからわずか一三日で豊臣秀吉に倒されたところから ) 光秀のとった天下の短かったこ…
みつば‐あけび【三葉通草】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 アケビ科のつる性落葉低木。各地の山野に生え、他物に巻きついて伸び上がる。アケビに似ているが葉は三枚の小葉からなり、各小葉は広卵形…
み‐なのか【三七日】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =みなぬか(三七日)[初出の実例]「なき人の三七日(ミナノカ)も、はや過させ」(出典:読本・南総里見八犬伝(1814‐42)二)
みます‐つなぎ【三升繋】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 市川団十郎の家紋である三升の形をつなぎあわせてつくった模様。三升。[初出の実例]「当世流行するものは〈略〉三舛繋(みますツナキ)親和…
さまや‐ぎょう(‥ギャウ)【三摩耶形・三昧耶形】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんまやぎょう(三摩耶形)[初出の実例]「夫そとばは金剛薩埵、かりに出化してさまやぎゃうを行ひたまふ」(出典:車屋本謡曲・卒都婆…
さん【三】 の 板((いた))
- 精選版 日本国語大辞典
- 中世、甲冑の部分名。兜の錏(しころ)または鎧の胴や袖などの威(おど)しつけの板の上から三枚目の部分。中板。[初出の実例]「清国が冑の三の板よりす…
さん【三】 の 松((まつ))
- 精選版 日本国語大辞典
- 能舞台の橋懸(はしがかり)の前にある三本の松のうち、揚幕(あげまく)寄りの松。[初出の実例]「しづしづと・越すは二の松三の松」(出典:雑俳・あし分…
さんえんか‐ひそ(サンエンクヮ‥)【三塩化砒素】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 常温で無色の油状の液体。空気中で発煙する。化学式は AsCl3 各種砒素化合物の原料になる。砒素バター。
さんえんき‐さん【三塩基酸】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 一分子中に電離することのできる水素原子三個をもつ酸をいう。燐酸 H3PO4、砒(ひ)酸 H3AsO4、硼(ほう)酸 H3BO3 など。
さんがい‐づくり【三階造】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 三層の建築物。三階だて。[初出の実例]「大名公家がたには〈略〉赤銅瓦(あかがねかはら)の三階作(さんガイツク)り一重一重に天井幕を張…
さんがい‐がさ【三蓋笠・三階笠】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 笠の三層に重なった形を側面から描いた図。武具や馬標(うまじるし)、また、指物(さしもの)などに用いる。三段笠。[初出の実例]「釘貫の…
さんがら‐だいみょう(‥ダイミャウ)【三柄大名】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代の大名のうち、加賀藩の前田、薩摩藩の島津、仙台藩の伊達の三家の称。前田は祿高が大名中の最高だったので「高柄」、島津は源頼…
さんき‐あきない(‥あきなひ)【三期商】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、大坂堂島の米穀市場で行なわれた帳合米の三期の取引。一〇月一七日から一二月二四日までの一期と翌年一月四日から四月八日まで…
さんごくしき【三国史記】
- 精選版 日本国語大辞典
- 朝鮮の史書。五〇巻。金富軾(ふしょく)らが編纂。高麗仁宗二三年(一一四五)成立。新羅・高句麗・百済三国の歴史を紀伝で記す。官撰で現存最古の三…
さんごく‐そうでん(‥サウデン)【三国相伝】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 =さんごくでんらい(三国伝来)[初出の実例]「往生浄土の教行は、五濁相応の法門、劣機応入の要路なれば、三国相伝(サンゴクサウテン)で…
さんこ‐づか【三鈷柄】
- 精選版 日本国語大辞典
- 三鈷柄〈刀剣図考〉〘 名詞 〙 密教の利剣の柄で、頭また縁に三鈷をつけたもの。さんこえ。[初出の実例]「三鈷つかの劔なんどのなりにて、長さ二尺五…
さんごん‐し【三言詩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 漢詩体の一つ。一句が三言から成る古体詩。たとえば、「本朝文粋‐一・遠久良養生方〈兼明親王〉」の「塢塞上。亀山傍。柴扉門。竹編墻」…
さんじ‐きょう(‥ケウ)【三時教】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 仏語。釈迦一代の教説を三期に区分したものの総称。法相宗(ほっそうしゅう)慈恩大師窺基の説で、第一時教を有教(阿含時)、第二時教を空…
さんじゃく‐ふりそで【三尺振袖】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 鯨尺で三尺(約一一四センチメートル)ほどの袖に仕立てた振袖の着物。大振袖。三尺袖。
さんしょう‐もぐさ【三升艾】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 江戸時代、看板に三升(みます)の紋をつけて売った切り艾。さんしょう。[初出の実例]「『上手を吐かすな。今そこへ行って、あたたを据ゑる…
さんしょうてい(サンセウテイ)【三笑亭】
- 精選版 日本国語大辞典
- 落語家の家号の一つ。
さんしろう(サンシラウ)【三四郎】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 三味線のことをいう、人形浄瑠璃社会の隠語。さんしろ。[初出の実例]「酒がぶんずい、女郎がやんま、三味線が三四郎(ラウ)、やるものぢゃない…
さんずん‐なわ(‥なは)【三寸縄】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 罪人をしばりあげるときの縄のかけ方の一つ。背後にまわした手首をしばり、その縄を首綱にかけ、首綱と手首との間隔を三寸(約九センチメ…
さんずん‐にんじん【三寸人参】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ニンジンの栽培品種。古くから日本にはいっていた長根型にくらべて近年西洋からはいった短根型の代表的な栽培品種。明治から大正にかけて…
さんずん‐まないた【三寸俎板】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 厚さ三寸(約九センチメートル)の俎板。[初出の実例]「花は根に賢ひ者を腰本に 柳見とをす三寸末那板」(出典:俳諧・西鶴大矢数(1681)…
さんせい‐じ【三生児】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 三つ子をいう。品胎(ひんたい)。
さんぜん‐ぼう(‥バウ)【三千坊】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( 盛時には非常に多くの僧坊があったところから ) 比叡山延暦寺の異称。[初出の実例]「師匠は三千ばうの学頭の児にてある間」(出典:義経記(室町中…
さん‐せんけ【三千家】
- 精選版 日本国語大辞典
- 江戸初期に千宗旦の息子から分かれた茶道の千家流の三つの家。表千家・裏千家・武者小路千家をいう。
さんたい‐もんだい【三体問題】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 天体力学の一分野。三個の物体が、万有引力で引き合っている場合の運動を明らかにする研究。二体問題はニュートンによって解かれたが、三…
さんだい‐きゃくしき【三代格式】
- 精選版 日本国語大辞典
- 平安時代、嵯峨天皇の弘仁年間(八一〇‐八二四)、清和天皇の貞観年間(八五九‐八七七)、醍醐天皇の延喜年間(九〇一‐九二三)の三代にそれぞれ編纂…
さんだい‐そうでん(‥サウデン)【三代相伝】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 祖父以来三代にわたって伝えること。祖父以来、あい伝えて仕えること。また、その物事。[初出の実例]「此刀と申すは、木曾義仲の三代さう…
さんだいえん【三台塩】
- 精選版 日本国語大辞典
- 雅楽の曲名「さんだいのきゅう(三台塩急)」のこと。三台。〔二十巻本和名抄(934頃)〕
さんだん‐がまえ(‥がまへ)【三段構】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 物事をするのに、失敗や故障の場合を考えて、三段階の備えをすること。
さんてい‐かいせん(‥クヮイセン)【三帝会戦】
- 精選版 日本国語大辞典
- =アウステルリッツのたたかい(━戦)
さんとう‐じゅうやく(‥ヂュウヤク)【三等重役】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 経営はまかされていても資本の実権はない重役。また、小規模の会社のため、たいした実権を持っていない重役。昭和二六年(一九五一)、源…
さん‐とうじょう(‥タフジャウ)【三答状】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中世、鎌倉・室町幕府の訴訟手続で、訴人の提出した三回目の訴状に対する論人(被告)の第三回目の陳状。また、三回の陳状をもいう。三箇…
さんとう‐れき【三統暦】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 中国の太陰太陽暦。前漢の太初暦を綏和二年(前七)劉歆(りゅうきん)が増補整理した暦法。この暦法には惑星現象や日月食の予報推算などが…
くまの‐さんしゃ【熊野三社】
- 精選版 日本国語大辞典
- 和歌山県南東部、熊野地方にある本宮、新宮、那智の三つの神社。本宮は田辺市本宮町本宮の熊野本宮大社、新宮は新宮市の熊野速玉大社、那智は那智勝…
ごしょう‐さんじゅう(ゴシャウ‥)【五障三従】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 「じゅう」は「従」の慣用音 ) ( 「三従」は、女性が未婚のときは父に従い、結婚した後は夫に従い、夫が死ねば子に従うこと ) 五障と三…
こぬか‐さんごう(‥サンガフ)【小糠三合】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① わずかな財産のたとえ。[初出の実例]「わが名はまだきたてる入むこ 恋すてふこぬか三合(さんガウ)やもたざらん〈一次〉」(出典:俳諧・…
しらず‐さんてん【不知三点】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 俳諧師が点付けをするとき、わからない句に当たりさわりのないように中くらいの三点をつけること。〔俚言集覧(1797頃)〕
じゅうさん‐かいだん(ジフサン‥)【十三階段】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 ( 台上まで階段が一三段であるところから ) 絞首台の異称。
じゅうさん‐ぞく(ジフサン‥)【十三束】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 両手で交互につかんで一三を数える長さ。ふつう矢箆(やがら)の長さをはかる呼称。[初出の実例]「十三束取ってつがひ、能引(よっぴい)てひ…
じゅうさん‐ぶつ(ジフサン‥)【十三仏】
- 精選版 日本国語大辞典
- 仏語。亡者の法事を修する初七日から三十三回忌まで一三回の追善供養に、本尊とする一三の仏と菩薩をいう。すなわち、不動秦広王(初七日)・釈迦初…
じゅうさん‐もんぜき(ジフサン‥)【十三門跡】
- 精選版 日本国語大辞典
- 一三の門跡。輪王寺・妙法院・聖護院・照高院・青蓮院・梶井宮(三千院)・曼珠院・毘沙門堂・円満院(以上天台宗)・仁和寺・大覚寺・勧修寺(以上…
じゅうさん‐や(ジフサン‥)【十三夜】
- 精選版 日本国語大辞典
- [ 1 ] 〘 名詞 〙① 陰暦の毎月一三日の夜。② 特に、陰暦九月一三日の夜。この夜は、八月十五夜の月に次いで月が美しいといわれ、「のちの月」と呼び…
じゅ‐さんぐう【准三宮】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 平安時代以降、皇族、生母・准母・女御・外祖父など天皇の近親者、または摂政・関白・太政大臣その他功労ある公卿・武官・僧侶などを優遇…
はる‐さんばん【春三番】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙① 春さき、桜を散らす南風。春最初の春一番、桜の咲くころの春二番に対していう。② 小寒から穀雨に至る八気二十四候の初めの三候に吹く風…
とうかく‐さんかくけい【等角三角形】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 すべての内角が等しい三角形。正三角形。[初出の実例]「その倒三角形の目がいよいよ稜(かど)立ってゐたであらう」(出典:ヰタ・セクスア…