あぶーあるあっばーす【アブー・アルアッバース】
- 改訂新版 世界大百科事典
杜環 (とかん) Dù Huán
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中国,唐代中期の人。生没年不詳。751年(天宝10),高仙芝の率いる唐軍とイスラム軍とのタラス河畔の戦で,イスラム軍の捕虜となり,西方に送られて…
ファルガーニー al-Farghānī, Ahmad ibn Muhammad
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 9世紀頃のイスラムの天文学者。ファルガーナ地方出身。中世ヨーロッパではアルフラガヌス Alfraganusの名で知られていた。アッバース朝のカリフ,マ…
ムフティー Muftī
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イスラム法の解釈と適用に関して意見を述べる資格をもつ法学者のこと。イスラム世界での裁判の際,法解釈のうえで困難な問題にぶつかったときは裁判…
イル・ハーン国【イルハーンこく】
- 百科事典マイペディア
- イランにおけるモンゴル王朝。四ハーン国の一つ。チンギス・ハーン(汗)の孫フラグが1258年アッバース朝を倒して建国。首都は初めタブリーズ,後に…
バグダード Baghdad
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 西アジアのイラク中央部,ティグリス川右岸の都市メソポタミアの中心地で,762年アッバース朝第2代カリフのマンスールが都市建設を開始して都とした…
ハールーン・アッラシード Hārūn al-Rashīd 生没年:766-809
- 改訂新版 世界大百科事典
- アッバース朝第5代カリフ。在位786-809年。生年は763年の説もある。この王朝の全盛期を代表する君主で,797,803,806年の3回にわたってビザンティン…
クート Al-Kūt
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イラク東部,ワーシト県の県都。バグダードの南東約 150km,チグリス川本流と,南流してユーフラテス川に注ぐガッラーフ川が分流する地点に位置し,…
ウマイヤ‐ちょう(‥テウ)【ウマイヤ朝】
- 精選版 日本国語大辞典
- ( ウマイヤはUmayya ) イスラム王朝の一つ。前ウマイヤ朝(六六一‐七五〇)と後ウマイヤ朝(七五六‐一〇三一)がある。オンマヤ朝。ウマイア朝。[ 一…
キサーイー al-Kisā'ī 生没年:731-806
- 改訂新版 世界大百科事典
- アッバース朝時代のコーラン読誦者,文法学者。イラン系で,アラブのアサド族のマウラー(被護民)となり,ナジュドやヒジャーズのベドウィンからア…
ミンバル minbar
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- モスクにおいて通常ミフラーブの向って右に設けられる,階段のついた高壇。会衆礼拝のときここから『コーラン』の1節が唱えられる。ムハンマドが説教…
コンスタンティノス[5世] Kōnstantinos Ⅴ 生没年:718-775
- 改訂新版 世界大百科事典
- ビザンティン皇帝。在位741-775年。父レオ3世のイコノクラスム(聖画崇拝禁止策)を本格化する目的で,教皇も他の東方教会の総主教たちも欠席したい…
バンダレアッバース Bandar-e Abbās
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- イラン南部,ホルムズガーン州の州都。ホルムズ海峡北岸にのぞむ港湾都市。バンダルは港の意。住民はおもにアラブ系と黒人系。以前の主要な貿易業者…
ナーシル al-Nāṣir 生没年:1157か58-1225
- 改訂新版 世界大百科事典
- アッバース朝第34代カリフ。在位1180-1225年。セルジューク朝の内訌によってイラクに権力の空白状態が起きたのを契機に,10世紀半ば以来,軍人・軍事…
アリー・ブン・アルアッバース `Alī b.al-`Abbās 生没年:?-994
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中世イランの医者。ラテン名ハリー・アッバースHaly Abbas。アフワーズに生まれ,ギーラーンの一都市ダイラムで活躍。ラージーの流れを汲み,彼の《…
バルフ Balkh
- 山川 世界史小辞典 改訂新版
- アフガニスタン北部の都市名。かつてギリシア人のバクトリア王国の首都バクトラとして繁栄した。しかしヘレニズム時代にさかのぼる遺構はなお発見さ…
シャウキー Shawqī 生没年:1868-1932
- 改訂新版 世界大百科事典
- エジプトの詩人。カイロの名家に生まれ,アラブ,トルコ,クルド,ギリシアの血を引く。法律を学び,ムハンマド・アリー朝のヘディーウ(副王),タ…
アショット Ashot 生没年:?-890
- 改訂新版 世界大百科事典
- アルメニア,バグラト朝初代の王。在位885-890年。856年アルメニア人諸侯軍の総司令官の地位に就き,862年にはアッバース朝のカリフから〈アルメニア…
シディベルアベス Sidi bel Abbès
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アルジェリア北西部,オラン県の都市。オランの南約 60km。聖者シディ・ベル・アッバースの墳墓があるのが名称の由来。 1843年フランスの軍事基地と…
バッシャール・イブン・ブルド Bashshār ibn Burd, Abū Mu`ādh
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]714/715頃.バスラ[没]784/785頃.バスラ?アラビア語詩人。ただし血統はイラン系で,イランが生んだ最初のアラビア語の大詩人といわれている。先祖…
マフディー mahdī[アラビア]
- 改訂新版 世界大百科事典
- 〈導かれた者〉を意味する語。一方で〈神により正しく導かれた者〉という意味にも用いられ,アブラハム,ムハンマド,アリーほか4人の正統カリフ,ア…
バールーディー al-Bārūdī 生没年:1839-1904
- 改訂新版 世界大百科事典
- エジプトの軍人,詩人。本名はマフムード・サーミーMaḥmūd Sāmī。軍人として露土戦争に従軍。1881年,エジプト植民地化の窮状打破を目ざすアラービー…
アイバク Aybak 生没年:?-1257
- 改訂新版 世界大百科事典
- バフリー・マムルーク朝第2代スルタン。トルクメン系で,在位1250-57年。中堅クラスのマムルークであったが,シャジャル・アッドゥッルとの結婚を通…
イブン・ファドラーン Ibn Faḍlān
- 改訂新版 世界大百科事典
- アッバース朝カリフ,ムクタディルの派遣した使節団の一員。生没年不詳。921年6月バグダードを出発,ホラーサーン,ホラズム地方を経由して,約1年後…
カーイム・マカーム Qā'im Maqām 生没年:1779-1835
- 改訂新版 世界大百科事典
- カージャール朝の政治家,文学者。本名ミールザー・アブー・アルカーシムMīrzā Abū al-Qāsim。アゼルバイジャン総督アッバース・ミールザーに仕え,…
セリム1世 セリムいっせい Selim I
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1467頃.アマスヤ[没]1520. チョルルオスマン帝国第9代スルタン (在位 1512~20) 。 1512年イェニチェリの支持を受けて,父バヤジッド2世を退けて…
アッバース・エクバール `Abbās Eqbāl 生没年:1896-1955
- 改訂新版 世界大百科事典
- 近代イランの歴史家,文学者。テヘランのバーザール職人の子に生まれ,大工仕事をしながら町の寺子屋(マクタブ)に通った。その後も苦学を続け最高…
西安 せいあん Xī'ān
- 旺文社世界史事典 三訂版
- 中国陝西 (せんせい) 省中部,渭水 (いすい) 盆地にある都市周より唐まで断続1000年間,周の鎬京 (こうけい) ,秦の咸陽 (かんよう) ,漢の長安など…
サフィー・アッディーン Ṣafī al-Dīn 生没年:?-1294
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中世西アジアの音楽理論家。アッバース朝最後のカリフ,ムスターシムの宮廷で楽師,書家として活躍したが,1258年バグダード陥落の際,彼の優れた才…
サーイブ Sā'ib, Mīrzā Muḥammad `Alī
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1601. タブリーズ[没]1677. イスファハンペルシアの詩人。 17世紀ペルシア詩衰退時代の最大の詩人と評される。 1626年頃インドに行きムガル朝に…
マームーン al-Ma'mūn 生没年:786-833
- 改訂新版 世界大百科事典
- アッバース朝第7代カリフ。在位813-833年。イラン人の女奴隷を母にもち,東方諸州の総督となったが,809年の異母弟アミーンal-Amīn(787-813)のカリ…
サーマーン朝 (サーマーンちょう) Sāmān
- 改訂新版 世界大百科事典
- 中央アジアとイラン東部を支配したイラン系イスラム王朝。875-999年。アム・ダリヤ南のバルフ地方に居住したイラン系地主(ディフカーン)階級に属す…
アブル・ハサン Abūal-Hasan
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 17世紀初期のインド・ミニアチュールの画家。イラン・ミニアチュールの画家アッバーシーの子。ムガル帝国ジャハーンギール帝の寵愛を受け,ムガル絵…
ジルヤーブ Ziryāb
- 改訂新版 世界大百科事典
- 8世紀末から9世紀にかけて活躍したアラブの音楽家。生没年不詳。本名アブー・アルハサン・アリー・ブン・ナーフィーAbū al-Ḥasan `Alī b. Nāfī`。イ…
アイユーブ朝【アイユーブちょう】
- 百科事典マイペディア
- エジプト,シリアを中心に,メソポタミア,ヒジャーズ,イエメンを支配したスンナ派イスラム王朝。1169年―1250年。首都カイロ。ファーティマ朝の宰相…
バイトゥル・ヒクマ Bayt al-Ḥikmah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アッバース朝時代バグダードにおかれた研究・翻訳所。意味は「知恵の館」。 830年カリフ,マームーンがグンデ・シャプールの学院にならって創設した…
バグダッド
- 共同通信ニュース用語解説
- 8世紀にアッバース朝の首都として造営。イスラム世界の中心として繁栄し「平安の都」と呼ばれた。13世紀にモンゴル軍の侵入で衰退したが、オスマン…
アッバード
- 小学館 和伊中辞典 2版
- Cla̱udio Abbado(男)(Milano 1933‐;イタリアの指揮者)
クズルバシュ Kızıl baş
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- キジルバーシュ Qizil-bāshともいう。 16世紀初め,イランのサファビー朝を創建したイスマーイール1世を支援したシーア派トルクメンの7部族にスンニ…
ジャラール・アッディーン Jalāl al-Dīn 生没年:?-1231
- 改訂新版 世界大百科事典
- ホラズム・シャー朝の最後の君主。在位1220-31年。アフガニスタン北部のパルワーンParwānの戦でモンゴル軍を破り,チンギス・ハーンに追われるや,単…
ケシュム[島] Qeshm
- 改訂新版 世界大百科事典
- ペルシア湾口にあるイラン領の島。東西108km,南北10~35km,面積1336km2。人口2万9398(1966)。クラレンス海峡をはさんで北の対岸はバンダル・アッ…
イブン・アルムカッファー Ibn al-Muqaffa` 生没年:720-756
- 改訂新版 世界大百科事典
- アッバース朝カリフ,マンスールの書記(カーティブ)。サンスクリットの動物寓話《パンチャタントラ》の中世ペルシア語訳を《カリーラとディムナ》…
シャー・アッバース[1世] Shāh `Abbās I 生没年:1571-1629
- 改訂新版 世界大百科事典
- サファビー朝第5代の王で,同王朝中興の英主。在位1588-1629年。内政面では,カフカス地方出身のイスラム改宗者からなる奴隷軍kullar,小銃隊,砲兵…
ピー‐エル‐オー【PLO】[Palestine Liberation Organization]
- デジタル大辞泉
- 《Palestine Liberation Organization》パレスチナ解放機構。1964年、パレスチナ解放組織の統合機関として結成。1974年のアラブ首脳会議でパレスチナ…
アブー・ヌワース あぶーぬわーす Abū Nuwās (762ころ―810ころ)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アラブの詩人。酒を歌った詩人としてはアラブ随一で、広くアジア、アフリカ諸国の民衆の間にも愛唱されている。ペルシアのアル・アフワーズに、アラ…
イブン・ホルダードベ Ibn Khurdādbih, Abū al-Qāsim `Ubayd-Allāh ibn `Abd-Allāh
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]820/825[没]911頃アッバース朝に仕えたイラン人地理学者。タバリスタンの知事の家に生れ,バグダードで文学と芸術を学ぶ。ジバール,バグダード…
マルワーン朝 マルワーンちょう Marwān
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- トルコ東部,ディヤルバクル地方にあったクルド系のイスラム王朝 (983頃~1085) 。西アジアで強勢であったブワイフ朝のアズド・ウッダウラの死後,デ…
サマッラー さまっらー Sāmarrā'
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イラク中部、ティグリス川東岸、バグダードの北北西約96キロメートルにある町。アッバース朝の第8代から第15代カリフまでの約50年間の首都。836年第8…
ファザーリー al-Fazārī
- 改訂新版 世界大百科事典
- 8世紀後半のアラブの天文学者。生没年は不詳。バグダードで活躍し,アッバース朝のカリフ,マンスール(在位754-775)に仕えた。当時この宮廷を訪れ…
シルバン・シャー国 (シルバンシャーこく)
- 改訂新版 世界大百科事典
- カフカス東部にあったスンナ派の中世イスラム王朝。アッバース朝の混乱に乗じたアラブのハイサムが861年マズヤド朝を建て,最初にシルバン・シャーSh…