トポス topos
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 元来は,場所を意味するギリシア語。単に物理学的な空間を意味するだけでなく,アリストテレス以来,修辞論上の場所,すなわち何かを論じる際の基本…
ペリペテイア peripeteia
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 「逆転」「急転」の意のギリシア語。特にアリストテレスの詩学においてアナグノリシスと並ぶ重要な概念。劇中主人公の運命が,ことに血縁に関しての…
可能態 かのうたい dynamics; potentiality
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アリストテレスの使用した概念で,現実態 energeia; actualityと対をなす。彼は事物の生成をこの対概念によって説明し,事物は可能的存在から現実的…
岩崎勉 (いわさき-つとむ)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 1900-1975 昭和時代の哲学者。明治33年2月16日生まれ。大正12年ドイツのハイデルベルク大に留学。昭和16年母校早大の教授となる。戦前,ハイデッガ…
松浦嘉一 (まつうら-かいち)
- デジタル版 日本人名大辞典+Plus
- 1891-1967 大正-昭和時代の英文学者。明治24年9月1日生まれ。夏目漱石(そうせき)門下。東京高教授などをへて,昭和24年母校東大の教授。のちお茶の…
ユダヤ哲学 ユダヤてつがく Jewish philosophy
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 世界各地のユダヤ人によって行われる哲学活動の総称。前2世紀のヘレニズム世界における離散したユダヤ人 (ディアスポラ) の思想活動を出発点とする。…
タッソーニ たっそーに Alessandro Tassoni (1565―1635)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- イタリアの詩人、批評家。アリストテレスやペトラルカなどの旧来の権威の模倣に対して痛烈な批判を浴びせ、また詩人としては、風刺を真骨頂とする代…
分類学【ぶんるいがく】
- 百科事典マイペディア
- 生物の種を区別し,類似した形質を手がかりにさまざまなレベルのグループに統合し,それらの類縁関係を解明する学問。古くはアリストテレスの分類な…
イブン・シーナー
- 百科事典マイペディア
- ラテン名はアビセンナAvicenna。アラビアの医者,哲学者。ブハラで教育を受け,のち独学で諸学に精通。著述は100を超える。アリストテレスの影響を受…
アポリア aporia
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ギリシア語で場所に関しては通路のないこと,事物については解決の方途が見出せないことから生じる困難を意味する。特にプラトンの場合,ディアロゴ…
イブン・バーッジャ Ibn Bājjah
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1095頃.スペイン,サラゴサ[没]1139.5. モロッコ,フェスイスラム時代スペインの哲学者,政治家。ラテン名は Avempace。アリストテレスの理論を…
テオフラストス Theophrastos 生没年:前372ころ-前288ころ
- 改訂新版 世界大百科事典
- 古代ギリシアの哲学者。レスボス島エレソス出身。アリストテレスの弟子であり,後継者としてリュケイオン校の第2代学頭となる。多方面にわたって著述…
オレーム Oresme, Nicole d'
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1325頃.カーン近郊[没]1382.7.11. リジュー14世紀フランス最高の学者。パリで神学を学び,1356年ナバル学院長,77年リジュー司教。王シャルル5世…
シンプリキオス Simplikios
- 改訂新版 世界大百科事典
- 古代末期の新プラトン派の哲学者。生没年不詳(盛年530年ころ)。キリキアに生まれ,アテナイとアレクサンドリアで活躍した。アリストテレスの《天界…
アカデメイア Akademeia
- 旺文社世界史事典 三訂版
- プラトンがアテネ郊外のアカデモス神殿内に建てた学園前386年に設立され,アリストテレスはここで学び,プラトンの死後も弟子たちに継承され,東ロー…
ドラマトゥルギー
- 百科事典マイペディア
- 演劇の本質や方法に関する理論の総称。劇作術,戯曲構造論から演出論,演劇評論までを含む。アリストテレスの《詩学》が最も古く,今日に至るまで規…
オルガノン organon
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 機関。特に学的研究の道具または機関を意味する。一般には論理学を意味し,歴史的にはアリストテレスの論理学的著作に与えられた総括的名称。近世に…
コメレル Kommerell, Max
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1902.2.25. ミュンジンゲン[没]1944.7.25. マールブルクドイツの文学史家,詩人。マールブルク大学教授。ゲオルゲの影響を受けた。主著『ジャン…
ミュレ Muret, Marc-Antoine
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1526.4.12. リモージュ近郊ミュレ[没]1585.6.6. ローマフランスのユマニスト,古典学者。ラテン名 Muretus。異端的思想と非道徳的行為のかどで国…
プトレマイオス・クラウディオス
- 百科事典マイペディア
- 英語ではトレミー。アレクサンドリアの天文・地理学者。2世紀に活躍。アレクサンドリアで天体観測に従事,従来の天文学の知識を集成,体系化して地…
アレクサンデル・ハレンシス Alexander Halensis Alexander of Hales 生没年:1185ころ-1245
- 改訂新版 世界大百科事典
- イギリス出身のフランシスコ会神学者。パリ大学で学び,はじめ人文学部の教授となったが,後に神学部の教授となり,慣例を破って講義のテキストとし…
四原因[アリストテレス] しげんいん[アリストテレス] Four causes of Aristotle
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アリストテレスの形而上学的原理として規定された事物の変化 metabolēの4つの原因,すなわち質料因 causa materialis,形相因 causa formalis,動力…
形而上学[アリストテレス] けいじじょうがく[アリストテレス] Ta meta ta physika
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 主として第一哲学 protē philosophia (形而上学 metaphysica) に関するアリストテレスの数個の論文ないし草稿をまとめて前1世紀頃編集されたと推定さ…
実体 じったい ousia; substantia
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- アリストテレスは実体を主語となって述語とならぬものと定義し,個体を本来的な第一実体,それぞれの個体の属する種や類を第二実体とし,実体の特性…
アニマル
- プログレッシブ和英中辞典(第4版)
- an animalエコノミックアニマルan economic animal(▼アリストテレスの表現Man is by nature a political animal.から)アニマル柄an animal pattern…
ボエティウス
- 精選版 日本国語大辞典
- ( Anicius Manlius Severinus Boethius アニキウス=マンリウス=セウェリヌス━ ) 古代ローマ末期の哲学者、政治家。東ゴート王テオドリックの下で執政…
弁論術 べんろんじゅつ He techne rhetorike ギリシア語 ars rhetorica ラテン語
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 論じ合ったり、陳述するための方法。弁論術の発生紀元前5世紀のシラクサをはじめとするシチリア島の諸都市では政変に伴って所有権をめぐる無数の訴訟…
さん‐せい【三聖】
- デジタル大辞泉
- 世界の三人の聖人。㋐釈迦・孔子・キリスト。㋑老子・孔子・釈迦。古代中国の三人の聖人。㋐伏羲ふっき・文王・孔子。㋑尭ぎょう・舜しゅん・禹う。…
ヒュパチア Hypatia
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]370頃.アレクサンドリア[没]415. アレクサンドリアアレクサンドリアの新プラトン派の代表的哲学者。アレクサンドリアの数学と天文学の学者であっ…
ペトルス・ヒスパヌス Petrus Hispanus 生没年:1205ころ-77
- 改訂新版 世界大百科事典
- ポルトガル生れのスコラ学者。パリ大学で学び,1230年ころ《論理学綱要》を書いた。他方,キリスト教聖職者としての道を登りつめ,76年教皇となり,…
思弁哲学 しべんてつがく philosophia speculativa; speculative philosophy
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- もっぱら純粋な理性によって世界観の体系を打立てようとする哲学。プラトン,アリストテレス以来,いわゆる形而上学の多くは思弁哲学である。感性,…
12世紀ルネサンス じゅうにせいきルネサンス
- 旺文社世界史事典 三訂版
- アメリカの歴史家ハスキンズ(1870〜1937)の命名による中世ヨーロッパの文化的革新運動の呼称「大翻訳運動」とも称され,アリストテレス哲学やイス…
ウニ類 ウニるい Echinoidea; sea-urchin
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 棘皮動物門ウニ綱に属する種類の総称。体は球形,半球形,円盤状などで,石灰質の骨板で骨格 (殻) をつくる。殻表に大小多数のとげをもつが,これら…
ギリシア‐てつがく【ギリシア哲学】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 紀元前七世紀頃から紀元後六世紀に至るまで、古代ギリシアにおこり、後にはアレキサンドリア、ローマなどでも展開された哲学の総称。第一…
エミーリア・ガロッティ Emilia Galotti
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- ドイツの劇作家,批評家 G.E.レッシングの悲劇。5幕。 1772年初演。横暴な領主の邪恋を退け,みずから願って父親の手で果てる娘の悲劇を描いた作品。…
ノブム・オルガヌム Novum organum scientiarum
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 『新機関』と訳され,近代の経験主義哲学の創始者といわれるフランシス・ベーコンの主著。 1620年刊,全2巻。伝統的な哲学の転換を企図した『大改革…
ソフロシュネー sōphrosynē
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 「節制」を意味するギリシア語。知識,勇気,正義とともに枢要徳の一つ。特にソクラテスにおいてはソフロシュネーの獲得が倫理上の大きな課題であっ…
観想 かんそう theōria; contemplatio
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 広義には実践的態度に対する,認識,瞑想,黙想などの静観的態度をいい,アリストテレスは『ニコマコス倫理学』で,人間の至福はこの人間に固有な知…
関係(哲学)【かんけい】
- 百科事典マイペディア
- 哲学,論理学用語。最広義には事象や概念の結びつき方。類似や対立,因果など。アリストテレスはカテゴリーを10個とし,その一つとして関係をあげた…
アンティオキア学派 あんてぃおきあがくは
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- シリアのアンティオキアを中心に、3世紀末から5世紀にかけて栄えたキリスト教神学の一派。代表的神学者として、殉教者ルキアノスをはじめ、4~5世紀…
目的 もくてき telos ギリシア語 fīnis ラテン語 end 英語 Zweck ドイツ語 but フランス語 fin フランス語
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- 手段との相関概念で、広くは事象一般、狭くは人間の行動がそれへの到達またはその実現のために向かうことを予定される目当て、目標、理想をいう。手…
ファーラービー ふぁーらーびー al-Fārābī (870ころ―950)
- 日本大百科全書(ニッポニカ)
- アラブの哲学者。中央アジアのファーラーブ近郊に生まれる。トルコ系の人といわれている。幼年時代にバグダードに出て医学、哲学などを学ぶ。イスラ…
ペッカム John Peckham 生没年:1220か25ころ-92
- 改訂新版 世界大百科事典
- イギリスのフランシスコ会神学者。パリ(おそらくR. ベーコンに師事)およびオックスフォードで学び,後年カンタベリー大司教となる。保守的アウグス…
だいいち‐げんいん【第一原因】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 アリストテレスの唱えた万物の運動の根本原因。動かすもの(原因)と動かされるもの(結果)の関係において、他によって動かされることが…
スコラ‐てつがく【スコラ哲学】
- 精選版 日本国語大辞典
- 〘 名詞 〙 西洋中世の大聖堂や修道院の付属学校(スコラ)で研究教授された哲学。教会の権威を認め、伝統的哲学(特にアリストテレス)を援用して、…
普遍文法 ふへんぶんぽう grammaire universelle
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- 言語学用語。「一般文法」「哲学的文法」ともいう。すべての言語に適合可能な文法のこと。言語を人間共通の理性・思考体系の反映とみなすアリストテ…
ゴメス
- 朝日日本歴史人物事典
- 没年:慶長5.1.7(1600.2.21) 生年:1535 イエズス会準管区長。スペインのアンテケラ生まれ。1553年イエズス会に入会。ポルトガルのコインブラ大学に…
ビュリダン Buridan, Jean
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]1300. ベテューヌ?[没]1358フランスの哲学者。ラテン名は Joannes Buridanus。 1328年および 40年パリ大学学長をつとめた。穏健な唯名論者で,40…
レオンチウス[ビザンチン] Leontius of Byzantium
- ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
- [生]485頃.コンスタンチノープル[没]545頃.コンスタンチノープルビザンチンの神学者。ヒエロソリミタノス,あるいはキリスト教神学にアリストテレス…
ベッサリオン
- 百科事典マイペディア
- ビザンティン帝国の人文学者,哲学者。トレビゾンドに生まれ,コンスタンティノポリスでプレトンに師事した。1437年ニカエア大主教。フェラーラ・フ…