付焼刃(読み)ツケヤキバ

デジタル大辞泉 「付焼刃」の意味・読み・例文・類語

つけ‐やきば【付(け)焼(き)刃】

切れない刀にはがねの焼き刃をつけ足したもの。見た目は切れそうに見えるが、実際はもろくて切れない。
その場をしのぐために、知識技術などを一時の間に合わせに習い覚えること。にわかじこみ。「付け焼き刃勉強
[類語](2一夜漬け姑息一時しのぎその場逃れその場しのぎ当座逃れ当座しのぎ一時逃れ糊塗弥縫びほう弥縫策泥縄場当たり苦し紛れ間に合わせ有り合わせけちみみっちいいじましいせせこましい狡辛こすからさもしい卑しいせこい陋劣ろうれつ低劣卑怯ひきょう狭量小量けつの穴が小さい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「付焼刃」の意味・読み・例文・類語

つけ‐やきば【付焼刃】

〘名〙
鈍刀に鋼(はがね)の焼き刃を付けたしたもの。
② 一時の間に合わせに覚えた知識。一時しのぎに習った技術。
※俳諧・崑山集(1651)一「鑓梅のつき木や是もつけ刃〈一升〉」
歌舞伎御国入曾我中村(1825)四立「生れ附いたる不器量は、ほんの人真似、附け焼刃
※雑俳・歌羅衣(1834‐44)五「文を又出しなと部屋の付焼刃」

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