坂町(読み)さかまち

日本歴史地名大系 「坂町」の解説

坂町
さかまち

[現在地名]函館市弥生町やよいちよう船見町ふなみちよう

明治五年(一八七二)二月に一町として公認された町で(同年「御達留」市立函館図書館蔵、「事業報告」第一編)近世には山ノ上やまのうえ町の小名であったと考えられる(「蝦夷日誌」一編)神明横しんめいよこ町の通りの南東側を並行して走る通りに沿い、かた町の通りから上(山手)に向かい、天神てんじん町の通りを過ぎる辺りまでの一帯をいった。万延元年(一八六〇)箱館全図に「坂町」とみえ、山ノ上町の通り辺りを境に山手側に「二丁目」がみえる。同図では当町の片町の通り側と天神町の通り側の二ヵ所に山ノ上遊廓を限る木戸門が描かれており、同遊廓の一画をなしていた。

坂町
さかちよう

面積:一四・七二平方キロ

西は広島湾に面し、東は広島市、南は呉市に接する。山地が多く、東境に連なる標高二〇〇―四〇〇メートルの山々が、山間北部に幾つかの盆地を形成しながら西へ向かって傾斜する。国鉄呉線と国道三一号が海岸沿いに通り、その近くのわずかな平地火力発電所ドックなどがみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「坂町」の意味・わかりやすい解説

坂〔町〕
さか

広島県南西部,広島湾東岸にある町。 1950年町制。横浜は陸繋島をなし,イワシ漁業の基地。町域は丘陵地が広く,狭い海岸の平地で野菜などが栽培される。呉市,広島市へ通勤する兼業農家が多い。海岸線が長く,北部の埋立てが進み,火力発電所のほか木材加工,造船,デンプン工場などが立地。国道 31号線のバイパスとして広島市丹那から海田湾をまたぎ陸繋島を経て短絡したが,96年広島呉道路の開通により広島市との一体化が強まった。海岸沿いを JR呉線,国道 31号線が並走する。面積 15.69km2人口 1万2582(2020)。

坂町
さかまち

新潟県北部,村上市南西部の荒川下流左岸にある集落。1914年新津―村上間(村上線)開通で坂町駅を設置。以後駅前集落が開け,1924年羽越本線,1931年米坂線が開通し,急速に発展した。岩船米の集散地

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