コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

くる病(子どもの骨軟化症) くるびょうこどものこつなんかしょう Rickets

翻訳|Rickets

1件 の用語解説(くる病(子どもの骨軟化症)の意味・用語解説を検索)

家庭医学館の解説

くるびょうこどものこつなんかしょう【くる病(子どもの骨軟化症) Rickets】

[どんな病気か]
 成長過程にある小児期におこる骨軟化症(こつなんかしょう)(「骨軟化症」)を、くる病といいます。
 なんらかの原因によって、カルシウムやリンが骨に沈着しないで、類骨(るいこつ)と呼ばれるやわらかい組織が、骨の中に過剰にできてしまう病気です。
 そのため、骨がやわらかくなり、O脚(オーきゃく)になったり、背骨が曲がったりするなど、からだの変形がおこりやすくなります。
 骨がやわらかくなる原因としていろいろな病気があり、くる病はそれらの病気の総称です。
 なかには、腎臓病(じんぞうびょう)が原因でおこったり、消化不良のためにおこったり、薬の副作用によっておこったりすることもあります。
[症状]
 早いものは、1歳ぐらいからO脚によって見つかることがあります。
 骨格の異常としては、ほかに鳩胸(はとむね)になったり、手足の関節のまわりが腫(は)れたりします。
 その他の症状として、血液中のリンやカルシウムの濃度が低くなるために、精神症状(不機嫌)が現われたり、けいれんをおこしたり(低(てい)カルシウム血症(けっしょう)がある場合)、下痢(げり)をおこしたりすることもあります。
 原因となっている遺伝子(ビタミンD受容体)がはっきりわかったものもありますが、まだ原因のわからないものもあります。
[検査と診断]
 骨のX線写真だけでも、簡単に診断がつくことが多いのですが、どういうタイプのくる病かを調べるためには、血液検査が必要となります。
[治療]
 ビタミンD製剤、カルシウム製剤、リン酸塩の使用が治療の原則となります。
 変形をおこした骨や関節、低身長(ていしんちょう)も薬の服用によって改善することが多いものです。
 しかし、薬を飲みすぎると、ビタミンD過剰症(「ビタミンDと代謝異常」のビタミンD過剰症)、高カルシウム血症(「カルシウムと代謝異常」の高カルシウム血症)などの副作用が現われる危険がありますので、副作用を防ぐためにも整形外科などの専門の医師を受診することがたいせつです。
 薬を服用しても治らない変形や低身長に対しては、手術を行なうことがあります。

出典|小学館
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。この事典によって自己判断、自己治療をすることはお止めください。あくまで症状と病気の関係についてのおおよその知識を得るためのものとお考えください。

くる病(子どもの骨軟化症)の関連キーワード小児麻痺十二運小児病何心地病理不死身プリマドンナ病は気から小児栄養十二長生

今日のキーワード

日本政策投資銀行

1999年に日本開発銀行と北海道東北開発公庫を統合し、発足した政府系総合政策金融機関。一般の金融機関が行なう金融などを補完・奨励し、長期資金の供給などを行ない、日本の経済社会政策に金融上で寄与していく...

続きを読む

コトバンク for iPhone