デジタル大辞泉 「ふくふく」の意味・読み・例文・類語 ふく‐ふく [副](スル)柔らかくふくらんだ感じのするさま。「―したその蒲団の中から」〈宇野浩二・蔵の中〉[類語]ふかふか・ふわふわ・ふわっと・ふわり・ふんわり・ふっくら・ぷくぷく・ぷよぷよ・ぷにぷに・ふにゃふにゃ・なえなえ・へろへろ・へたへた・よれよれ・しなしな・なよなよ・なよやか・ぐにゃぐにゃ・へなへな・ぶよぶよ・くにゃくにゃ・ぐにゃっと・くにゃっと・くなくな・ぐなぐな・ぐにゃり・ぐんにゃり・ぐんなり・しなやか・しんなり・ぷるん・ぷるぷる・ぷりぷり・しこしこ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ふくふく」の意味・読み・例文・類語 ふく‐ふく [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )① 興奮して息をつまらせ、ふうふういっているさまを表わす語。[初出の実例]「ふくふくうたれてなからじににぞなりにける」(出典:田中本義経記(室町中か)七)② 柔らかくふっくらとしているさまを表わす語。[初出の実例]「杖之さきに、円なる物の綿ふくふくと入たるを付たる物有」(出典:古事談(1212‐15頃)一)③ 水がわいてくるさま、また、ある感情がわき起こってくるさまなどを表わす語。ふつふつ。[初出の実例]「彼の胸には悲しい頼りない浅猿しさが、ふくふくと込み上げて来た」(出典:神経病時代(1917)〈広津和郎〉四)[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 [ 一 ]②に同じ。[初出の実例]「おまへがあんなふくふくの蒲団をこしらへるから」(出典:父━その死(1949)〈幸田文〉菅野の記) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例