しなしな(読み)シナシナ

デジタル大辞泉 「しなしな」の意味・読み・例文・類語

しな‐しな

[副](スル)
弾力があって、しないたわむさま。「しなしな(と)した柳の枝」
動きが、なよなよとしているさま。「しなしな(と)歩く」
[形動]
水分を失って張りがなくなるさま。「空梅雨庭木しなしなだ」
乾いていたものが湿気を帯びるさま。「しなしなになった海苔のり
[類語]なえなえへろへろへたへたよれよれなよなよなよやかくなくなぐにゃぐにゃへなへなふにゃふにゃぶよぶよくにゃくにゃぐにゃっとくにゃっとぐなぐなぐにゃりぐんにゃりぐんなりしなやかしんなりぷるんぷるぷるぷりぷりしこしこぷよぷよふかふかふわふわふわっとふわりふんわりふっくらふくふくぷくぷくぷにぷに

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精選版 日本国語大辞典 「しなしな」の意味・読み・例文・類語

しな‐しな

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. しないたわむさま、また、姿態や動きがなよなよとしているさまを表わす語。くなくな。しなくな。
      1. [初出の実例]「心に力を持たずして、しなしなと身をあつかふべし」(出典:花鏡(1424)先能其物成去能其態似)
    2. 張りのないさま。元気のないさま。
      1. [初出の実例]「其様にしなしなして居ちゃァならねへヨ」(出典:人情本・氷縁奇遇都の花(1831)上)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 階段状になっているさま。でこぼこなさま。
    1. [初出の実例]「右は平に左は(シナシナニ)して」(出典:猿投本文選正安四年点(1302))

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