デジタル大辞泉 「くなくな」の意味・読み・例文・類語 くな‐くな [副](スル)1 物がたわむさま。また、しなるさま。しなしな。「小関は、白い手頸を―させて振り」〈高見・故旧忘れ得べき〉2 急に力が抜けて萎なえるさま。へなへな。「―と成ると、とんと橋の上へ、真俯向まうつむけに突伏つっぷして」〈鏡花・日本橋〉[類語]なえなえ・へろへろ・へたへた・よれよれ・しなしな・なよなよ・なよやか・ぐにゃぐにゃ・へなへな・ふにゃふにゃ・ぶよぶよ・くにゃくにゃ・ぐにゃっと・くにゃっと・ぐなぐな・ぐにゃり・ぐんにゃり・ぐんなり・しなやか・ふかふか・ふわふわ・ふわっと・ふわり・ふんわり・ふっくら・ふくふく・ぷくぷく・ぷよぷよ・ぷにぷに・しんなり・ぷるん・ぷるぷる・ぷりぷり・しこしこ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「くなくな」の意味・読み・例文・類語 くな‐くな [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 多く「と」を伴って用いる )① ものがたわみしなうさま、また、萎(な)えてしまうさまを表わす語。[初出の実例]「獣の背の、波打つ体に、くなくなと成ると、とんと橋の上に、真俯向(うつむ)けに突伏して了ふ」(出典:日本橋(1914)〈泉鏡花〉六一)② 動作がきびきびしていないで、女性的なさま、また、女性などの媚態(びたい)を表わす語。なよなよ。[初出の実例]「塵取も受けずいとしやくなくなと」(出典:雑俳・秀吟三百番(1704‐11))[ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 [ 一 ]に同じ。[初出の実例]「何だか身体全体がくなくなになって疲れているのに」(出典:魔に憑かれて(1957)〈北原武夫〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例