( 1 )「なよ」は、「なよびか」「なよぶ」と同源か。「なよびか」「なよぶ」は、「源氏物語」では、人物の振舞い・筆跡等の、なよなよとした優美さを賛美して用いられている。これに対し「なよやか」「なよよか」「なよらか」は糊気のない衣服の優美さを賛美するという、限定的用法である。
( 2 )「なよらか」と「なよよか」に関しては、現存の写本では、「なよらか」は僅かで、大部分が「なよゝか」とある。「ら」と繰り返し記号の「ゝ」とは、誤写・誤認されて混同されやすいことを考慮すると、両語はもとは一語であったことが推測される。よって「なよやか」は、「なよらか」の「らか」と「やか」が交替した形として、南北朝期前後に発生したことが考えられる。
一月五日ごろから二月二、三日ごろの、小寒、大寒合わせた約三〇日間。寒中(かんちゅう)。《 季語・冬 》[初出の実例]「寒(カン)の中 薬喰 声つかふ 酒作 紅粉(べに) 門垢離(かどごり)」(出典:俳...