オットー[1世](読み)オットー

百科事典マイペディア 「オットー[1世]」の意味・わかりやすい解説

オットー[1世]【オットー】

ドイツ,ザクセン朝の王(在位936年―973年)。ハインリヒ1世の子で大帝と称される。962年教皇ヨハネス12世から帝冠を受け神聖ローマ帝国を創始。早くからノルマンマジャールなど外敵を討ち(レヒフェルトの戦),国家統一強化も強力に推進。国内諸部族の分立を克服するため当初は一族の近縁者を配置したが,のち帝国教会政策に転換。教皇の援助要請によるローマ遠征は,ドイツ王権と神聖ローマ皇帝権との結合を生んだが,やがて皇帝対教皇の衝突遠因ともなった(イタリア政策)。彼の教会政策,ビザンティン文化との交流により古典的学芸の復活が興り,オットー朝ルネサンスといわれる時代が始まった。
→関連項目西ローマ帝国

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