コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

カオリナイト kaolinite

翻訳|kaolinite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

カオリナイト
kaolinite

Al2Si2O5(OH)O4粘土鉱物の一種。硬度2~2.5,比重 2.61。普通数μm 以下の微細な結晶として産出する。熱すると,500℃付近で (OH) の脱水によって吸熱反応を示し,900~1000℃でムル石を生じて発熱反応を示す。火山岩の熱水変質鉱物として,または雲母長石,火山ガラス片の風化作用によって生じる。カオリナイトが運ばれて堆積盆地にたまり,カオリン粘土層をなすこともある。耐火原料や製紙原料,また顔料などに使われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

カオリナイト(kaolinite)

粘土鉱物の一。アルミニウムの含水珪酸塩(けいさんえん)で、塊状・土状のことが多く、白、黄または灰色。火山岩・長石・雲母(うんも)などが風化してできる。カオリンの主成分。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

百科事典マイペディアの解説

カオリナイト

高嶺石とも。カオリン鉱物の一種。普通の粘土の主成分で,Al2Si2O5(OH)4三斜晶系と単斜晶系と2種ある。結晶は六角薄片状だが,普通は微晶で粉末塊として産する。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

岩石学辞典の解説

カオリナイト

カオリン・グループの粘土鉱物[Brindley : 1951].一般的な化学組成はAl2Si2O5(OH)4

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

カオリナイト【kaolinite】

アルミナ質粘土鉱物の代表的な種。化学式はAl2(Si2O5)(OH)4で,SiO4四面体層と,AlとOおよびOHの形成する八面体層が交互に積み重なって形成する二層構造をもつ層状結晶構造を示す代表的な結晶である。三斜晶系の場合と単斜晶系に属する結晶構造を示す場合とがある。また同一の化学組成をもち同様な構造をもつ鉱物としてディッカイトdickite,ナクライトnacriteが存在し,いずれも微細な六角板状の結晶となる。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

カオリナイト【kaolinite】

粘土鉱物の一。白色土状で、酸化アルミニウム・二酸化ケイ素が主成分。 → カオリン

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

カオリナイト
かおりないと
kaolinite

カオリン鉱物の一種。カオリン石ともいう。火成岩、火砕岩(火山砕屑(さいせつ)岩)の熱水変質鉱物として産するほか、長石、火山ガラスや他のアルミニウムを含む珪(けい)酸塩鉱物の風化物として堆積(たいせき)岩や土壌中に産する。また、熱水鉱脈鉱床の脈石鉱物や花崗(かこう)岩ペグマタイト中にも産する。普通、塊状ないし粉状である。電子顕微鏡で観察すると、六角板状ないし鱗片(りんぺん)状の結晶がみられる。カオリナイトを主とする粘土で不純物の少ないものは、陶磁器や耐火物に利用される。また、製紙原料、化粧品、農薬などの増量剤などにも利用される。名称は、中国のこの鉱物産地に近い小山の名前、高陵(Kauling)がなまってつけられたカオリンに由来する。[松原 聰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のカオリナイトの言及

【鉱物】より

…この例としては含銅硫化物の分解により生じた水溶液より晶出するタンバンや,硫化鉱物中に含ヒ素硫化鉱物を含有する場合に生じるスコロダイト,オリーブ銅鉱などがあげられる。また酸性火成岩類の風化作用により生じた粘土鉱物のハロイサイト,カオリナイト,さらにそれらの風化作用により生じたギブサイトなども二次鉱物の一種である。その分解過程の一部を,長石類を出発物質として示せば次のようになる。…

※「カオリナイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

カオリナイトの関連キーワードカオリナイト(データノート)アルモヒドロカルサイトアルミナ質ラテライトアルジラ・リソマージメドゥラ・ザクシイマーガ・ポーセレンノルドストランド石ラテライト性組成変質作用[母岩]カオリン(鉱物)含鉄ラテライトカルコファン鉱アンブリアン土ボール・クレイシアルライトアルモライトデラフォス石ダイアスポアトンスタイン二酸化ケイ素

今日のキーワード

桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す

《「史記」李将軍伝賛から》桃やすももは何も言わないが、花や実を慕って人が多く集まるので、その下には自然に道ができる。徳望のある人のもとへは人が自然に集まることのたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android