クラミジア

デジタル大辞泉 「クラミジア」の意味・読み・例文・類語

クラミジア(〈ラテン〉Chlamydia)

クラミジア目の微生物総称ウイルスリケッチア両方に似た性質がある。宿主細胞に寄生し、インターフェロン産生を阻害する作用を示す。トラコーマオウム病病原体などが含まれる。

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精選版 日本国語大辞典 「クラミジア」の意味・読み・例文・類語

クラミジア

  1. 〘 名詞 〙 ( [ラテン語] chlamydia ) クラミジア目の微生物の総称。ウイルスとリケッチアの両方に似た性質がある。宿主の細胞に寄生し、インターフェロンの産生を阻害する作用を示す。トラコーマ・オウム病の病原体などが含まれる。

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百科事典マイペディア 「クラミジア」の意味・わかりやすい解説

クラミジア

ウイルスより大きく,リケッチアより小さい,直径300nm程度の微生物で,トラコーマオウム病鼠径(そけい)リンパ肉芽腫などの病原体に与えられた属名。かつてはウイルスと細菌との中間的な生物と考えられていたが,現在では細菌であることが確定している。細胞内でのみ増殖する,エネルギー代謝機能を欠くなどの特徴を有する。
→関連項目クラミジア感染症性行為感染症テトラサイクリン卵管炎卵巣炎

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妊娠・子育て用語辞典 「クラミジア」の解説

くらみじあ【クラミジア】

人間の細胞の中で増えてしまう寄生微生物。性的な接触による性器クラミジア感染症(この原因はクラミジア・トラコマチス)が若い世代で増加しているのが、大きな問題となっています。特に女性の性器クラミジア感染症の場合、本人にほとんど自覚症状がないため、感染による炎症骨盤まで広がってしまうことも少なくありません。不妊症の原因ともなり、妊娠時は流産・早産の原因ともなります。また、分娩のとき産道感染すると、生まれた赤ちゃん肺炎結膜炎を起こします。感染がわかった場合は、抗菌薬を服用し、分娩までに完治をめざします。パートナーも同時に薬を服用することが必要です。

出典 母子衛生研究会「赤ちゃん&子育てインフォ」指導/妊娠編:中林正雄(母子愛育会総合母子保健センター所長)、子育て編:渡辺博(帝京大学医学部附属溝口病院小児科科長)妊娠・子育て用語辞典について 情報

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