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コランダム corundum

翻訳|corundum

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

コランダム
corundum

Al2O3 。天然の酸化アルミニウムでイルメナイト群。鋼玉ともいう。六方晶系鉱物。劈開なし。硬度9でダイヤモンドに次いで硬い。比重4。ガラス光沢。色は無,灰,青,緑,赤など。条痕は無色。酸に不溶。霞石閃長岩など二酸化ケイ素の少い火成岩中に副成分鉱物として産するほか,変質作用を受けた花崗岩中にトパーズなどと共存。また脱ケイ酸作用を受けた塩基性,ないしは超塩基性岩中に斜長石類に伴って産したり,火山岩の熱水変質鉱物の一つとして,葉ろう石,カオリナイト,ディッカイトなどの粘土鉱物とともに産する。これらの岩石の風化により大規模な砂鉱床を形成することがある。赤色系統および青緑色系統の美結晶は,それぞれルビーおよびサファイアと呼ばれ,宝石として価値が高い。これらの着色原因は微量に含まれるクロム,チタン,鉄などによる発色効果であると考えられている。色の悪いものは金剛砂として研磨材,砥材などに使われる。人造砥石はコランダム粉を熱硬化性樹脂などで成形してつくる。粉砕して粒度をそろえたものをエメリーといい,研磨紙用である。なおコランダムは人工的にもつくられ,これをアランダムという。人造ルビーはその一種で,機械式腕時計のピボット軸受に使われる。腕時計で 20石などというのはその数である。

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百科事典マイペディアの解説

コランダム

鋼玉とも。天然のアルミナAl2O3の鉱物。ケイ酸分の少ない種々の変成岩や火山岩の捕獲岩中に産する。六方晶系で,結晶は錐状または柱状。色は灰色,褐色が多く,透明で色の美しいものはルビー(紅,Crを含む),サファイア(青,Feを含む)などの宝石として利用される。
→関連項目アランダムアルミナエルー人工鉱物

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世界大百科事典 第2版の解説

コランダム【corundum】

鋼玉ともいう。美しい赤色のものはルビー,また青色のものはサファイアといわれ,宝石として珍重される鉱物。化学組成はAl2O3であるが,少量のFe2O3,TiO2,Cr2O3などを含むものがある。ルビーの色は少量のCr2O3,サファイアの色は少量のFe2O3あるいはTiO2によるという。六方晶系。色は多様であるが,青色ないし無色,黄色ないし黄金色,まれに紫色,桃色ないし赤色を呈する。透明ないし半透明。ガラス光沢ないしダイヤモンド光沢。

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大辞林 第三版の解説

コランダム【corundum】

鋼玉こうぎよく

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

コランダム
こらんだむ
corundum

アルミニウム(Al)の酸化鉱物で、宝石鉱物の一つ。鋼玉(こうぎょく)ともいう。宝石となる赤いものをルビー、青色などの赤色以外のものをサファイアという。鉱物としてはダイヤモンドに次いで硬く、研磨剤としても用いられる(研磨剤としては窒化ホウ素(BN)などダイヤモンドより硬いものもある)。ルビーは結晶質石灰岩、苦灰岩中、あるいはこれらから導かれた砂鉱(漂砂鉱床)中に、サファイアはアルミナに富んだ変成岩あるいは特殊な玄武岩中に産する。日本では、宝石になるようなものは少なく、接触変成岩中、ペグマタイトないし気成鉱床中、ろう石鉱床中、超塩基性岩に伴われる曹長岩中などに産する。
 共存鉱物としては、白雲母、黒雲母、スピネル、紅柱石、葉ろう石、灰簾(かいれん)石、微斜長石などがあり、いずれもアルミニウムの鉱物である。またエメリーというアルミナに富んだ特殊な接触変成岩の成分をなし、カナダでは霞石(かすみいし)を含む片麻岩中に濃集して産する。高い硬度、大きい比重を特徴とする。理論上は石英と直接共存しないとされているが、南極のグラニュライト相に属する変成岩から石英との直接共存例が発見されている。英名は、ルビーを意味するタミル語のkuruntamに由来する。[加藤 昭]

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世界大百科事典内のコランダムの言及

【アルミナ】より

…工業的には,ボーキサイトなどのアルミナ鉱石から,1888年にオーストリアのバイヤーKarl Josef Bayerによって発明されたバイヤー法により製造するのが普通である。天然のアルミナ結晶にはコランダム(鋼玉)があり,その純粋で美しく着色したルビーやサファイアなどは宝石に使われる。着色は微量に含まれる重金属によるものである。…

※「コランダム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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