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サーストン Thurstone, L(ouis) L(eon)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

サーストン
Thurstone, L(ouis) L(eon)

[生]1887.5.29. シカゴ
[没]1955.9.29. ノースカロライナ,チャペルヒル
アメリカの心理学者。コーネル大学で工学を学び,一時 T.エジソンの助手をつとめたこともあるが,ミネソタ大学を経てシカゴ大学教授,次いでノースカロライナ大学教授を歴任。数学的方法を心理学的問題に適用,多因子分析法の展開と知能測定法の改良に貢献 (→等現間隔法 ) 。主著『心のヴェクター』 The Vectors of Mind (1935) ,『多因子分析』 Multiple-Factor Analysis (47) 。

サーストン
Thurston, William Paul

[生]1946.10.30. ワシントンD.C.
[没]2012.8.21. ニューヨーク,ロチェスター
アメリカ合衆国の数学者。1972年カリフォルニア大学バークリー校で博士号取得。プリンストン高等研究所 IAS,マサチューセッツ工科大学 MIT,プリンストン大学,バークリー数理科学研究所 MSRI所長を経て,1996年にカリフォルニア大学デービス校教授。1983年,ポーランドのワルシャワで開催された国際数学者会議で,位相幾何学(→トポロジー)に関する業績によりフィールズ賞を受賞した。2次元の閉曲面(→閉曲線と閉曲面)は種類によって,正の定曲率,負の定曲率または平坦な計量を入れることができる(→曲率)。サーストンは,このような幾何構造の視点から 3次元多様体論(→多様体)に大きな発展をもたらした。負の定曲率の場合,歴史的には非ユークリッド幾何学に由来するものであるが,アンリ・ポアンカレ,フェリックス・クラインらによって双曲幾何学として研究されていた。サーストンは,3次元多様体が双曲幾何構造をもつための判定条件を定めた。サーストンの幾何化予想は,3次元多様体をいくつかの部分に分けることにより,それぞれを 8種類の幾何構造のいずれかに分割できるというもので,21世紀に入ってグリゴリー・ペレリマンにより証明され,ポアンカレ予想の解決につながった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

サーストン
さーすとん
Louis Leon Thurstone
(1887―1955)

アメリカの心理学者。シカゴに生まれる。コーネル大学で電気工学を学び、卒業後トーマス・エジソンの助手、ミネソタ大学の助手を経て、2年後シカゴ大学大学院に入って心理学を専攻した。カーネギー工科大学の助手を経て1924年シカゴ大学の教授となり、1950年定年となってノース・カロライナ大学に移った。主要な業績は、知能検査の絶対尺度化、多因子分析法の開発、その応用としての七つの基本的精神能力因子の抽出、精神物理学的測定における比較判断の法則の定立や、態度測定における等現間隔法(サーストン法)の作成、などである。また、計量心理学会の設立やその機関誌『サイコメトリカ』の刊行にも貢献した。著書に『Vectors of the Mind』(1935)、『Multiple-Factor Analysis』(1947)、『The Measurement of Values』(1959)などがある。[肥田野直]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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