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日本で改良された闘鶏用のニワトリ。江戸時代の初めにシャム(タイ)から渡来したのでこの名がある。羽色は黒,白,浅黄,猩々(しようじよう)の単色から,白ざさ・金ざさ・碁石などの複色まであり,とさかは三枚冠,耳たぶは赤い。首が長く肩幅広く,姿勢は立っていて脛は太く,精悍(せいかん)な容姿をしている。体の大きさで大・中・小の3型にわけられ,大シャモの雄は7.5kgにもなるが,小シャモは雄でも860gくらいである。これらは観賞用に飼育され,闘鶏には中シャモが使われる。闘争用に改良されてはいるが肉質は優れており,本種の一代雑種はシャモ落しの名で肉用に飼われる。1941年天然記念物に指定された。
→ニワトリ
執筆者:正田 陽一
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
鳥綱キジ目キジ科の鳥。ニワトリの1品種。本種には大小2種あるが、普通シャモというのは大シャモのことで、江戸初期にシャム(タイの旧国名で、シャモの名の由来となっている)から渡来したマレー系の闘鶏である。体形は上体がほとんど直立し、とさかは三枚冠またはくるみ冠である。1941年(昭和16)に天然記念物に指定された。
[西田隆雄]
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出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
…鎌倉・室町時代では鶏合は朝廷・幕府における3月上巳の節供の遊興の一つとして楽しまれていたほどである。江戸時代でもシャモ(軍鶏)を闘わせることが民衆の娯楽として行われていたが,賭博類似の行為を生じやすかったため,幕府はしばしば禁令を発していた。闘鶏【二木 謙一】。…
…美しい姿態を楽しむ品種としては小国(しようこく),地鶏(じどり),尾曳(おひき),蓑曳(みのひき),黒柏(くろかしわ),鶉尾(うずらお),比内鶏(ひないどり)(イラスト),地頭鶏(じとつこ),烏骨鶏(うこつけい),チャボ(矮鶏)(イラスト)があるが,蓑羽と尾羽が換羽せずに伸びつづけ,8m以上に達する尾長鶏(イラスト)は世界的に有名である。闘鶏用の品種にはシャモ(軍鶏)(イラスト),薩摩鶏(さつまどり),河内奴(かわちやつこ)がある。これらの17品種はいずれも日本で作出されたもので,天然記念物に指定されている。…
※「シャモ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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