パラソル

百科事典マイペディアの解説

パラソル

(ひがさ)のことで,〈太陽を防ぐもの〉という意味のラテン語からきた言葉。古代ギリシア,ローマ時代から使われたが,日本には明治時代に伝えられた。一般に麻や綿,レースを張ったものが多いが,その模様や色,柄の長さは流行により変わる。現在は折りたたみ式で晴雨兼用になったものも多い。
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世界大百科事典 第2版の解説

パラソル【parasol】

日傘のこと。ラテン語のpara+sol(太陽を防ぐもの)を語源とする。フランスではパラソルはビーチ・パラソルのことをいい,さして歩くための日傘はオンブレルombrelleという。傘の起源ともされるパラソルは古くからあり,古代エジプトやオリエントでは,権力者の権威を示すために従者が後ろからさしかける天蓋(てんがい)のようなものであった。古代ギリシア・ローマの女性たちも愛用したが,このころは傘をすぼめることはできず,開閉式のものがつくられたのは13世紀のイタリアであった。

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大辞林 第三版の解説

パラソル【parasol】

婦人の日よけ用の洋傘。日傘。 [季] 夏。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

パラソル
ぱらそる
parasol

ラテン語のpara(反)とsol(太陽)とからなる語で、婦人日傘のこと。英語ではサンシェードsunshadeということもある。日本では洋風日傘のことをいう。[田村芳子]

西洋

ローマ人は日よけ用として婦人だけが傘を用いた。傘が開閉式になったのは13世紀のイタリアで、日傘が一般に普及したのは17、18世紀である。当時の傘は、白や色柄をはじめ、刺しゅうを施したり、裏地をつけたり、房やレースの縁どりなどをした絹地などを用いた、多分に装飾的なものだった。1820年代に鯨骨にかわり鋼鉄製の傘骨が発明され、1852年に骨にU字形の溝がつけられ、傘の形も浅い皿形からドーム形が一般的になった。当時、柄(え)の中途が折れ曲がるようにつくられたマルキーズという傘もあった。[田村芳子]

日本

竹骨に和紙を張った絵日傘が流行したのは江戸前期の1675~1690年ごろで、当時は男子も日傘を盛んに用い、1749年(寛延2)には日傘禁止令まで出ている。幕末には西洋から晴雨兼用の洋傘が輸入された。また、パラソルの語が一般的になったのは1897年(明治30)ごろである。1880~1881年ごろから洋傘が国内でも量産され始めて、中国や朝鮮に輸出された。
 現在のパラソルは麻や絹、化繊のレース地や刺しゅうを施したもの、晴雨兼用型のものなどが多く、傘骨の長さは40センチメートル以上のものが多い。折り畳み式のものもある。[田村芳子]

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世界大百科事典内のパラソルの言及

【傘】より

…いずれにしても,古い時代の〈かさ〉がどんなものかは明確ではない。英語では傘をアンブレラumbrellaというが,これは〈影〉を意味するラテン語umbraが語源であり,フランス語では日傘をパラソルparasol(paraはよけるの意。太陽をよける),雨傘をパラプリュイparapluie(雨をよける)という。…

※「パラソル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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