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ビスマス ビスマスbismuth

翻訳|bismuth

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ビスマス
bismuth

元素記号 Bi ,原子番号 83,原子量 208.98038。周期表 15族,窒素族元素の1つ。蒼鉛ともいう。主要鉱石は輝ビスマス鉱,蒼鉛赭がある。遊離状態で産出することもある。量的には,銅および鉛鉱石から副産物として回収されるものが圧倒的に多い。単体はやや赤みのある銀白色の金属。融点 271℃,比重 9.8,硬度 2.5。凝固するとき体積が3~3.5%膨張する。電気伝導度は低く,半金属的。希硝酸,熱硫酸,濃塩酸可溶。一般に酸化数3と5の化合物をつくり,前者のほうが安定である。融点が低いので,鉛,スズとともにローゼ合金ニュートン合金カドミウムの入ったウッド合金 (ヒューズ用) などの易融合金の主要材料や低融点ハンダ,高温高圧プラグ,火災報知機,消火用スプリンクラ,防火扉の高温感知部などに用いられる。中性子吸収断面積が低く,原子炉冷却材として重要。化合物は医薬品や化粧品などにも用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

ビスマス

元素記号はBi。原子番号83,原子量208.98040。融点271.4℃,沸点1561℃。蒼鉛(そうえん)とも。元素の一つ。15世紀ごろすでにその存在は知られていたが,元素として確認されたのは18世紀。
→関連項目α崩壊

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栄養・生化学辞典の解説

ビスマス

 原子番号83,原子量208.98037,元素記号Bi,15族(旧Va族)の元素.窒素の同族体

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世界大百科事典 第2版の解説

ビスマス【bismuth】

周期表元素記号=Bi 原子番号=83原子量=208.9804地殻中の存在度=0.17ppm(64位)安定核種存在比 209Bi=100%融点=271.44℃ 沸点=1560℃比重=9.80(20℃)電子配置=[Xe]4f145d106s26p3おもな酸化数=III,IV周期表第VB族,窒素族に属する金属元素。蒼鉛(そうえん)ともいう。15世紀ころから文献に記載されているが,しばしば鉛,スズ,アンチモン,亜鉛,銀などと混同されており,18世紀になってようやく一つの金属元素であることが明らかにされた。

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大辞林 第三版の解説

ビスマス【bismuth】

15 族(窒素族)元素の一。元素記号 Bi  原子番号83。原子量209.0。早くから単体として知られた。やや赤みを帯びた銀白色の金属。電気伝導性・熱伝導性は金属中で非常に小さい。融点が低く、易融合金の材料にする。ほかに医薬品、顔料、また化合物半導体の材料として利用される。蒼鉛そうえん

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ビスマス
びすます
bismuth

周期表第15族に属し、窒素族元素の一つ。古く蒼鉛(そうえん)とよばれた。中世のヨーロッパではすでにその存在が知られていたが、スズ、鉛、アンチモンなどとの区別がつかないでいた。しかし、そのころから区別がつき始め、酸化ビスマス()その他が顔料(がんりょう)などとして用いられていて、17世紀ごろには一般に英語でbismuth、ドイツ語でWismuthとよばれるようになっていた。18世紀になってドイツのポットJohann Heinrich Pott(1692―1777)と、スウェーデンのT・O・ベリマンの研究によって金属元素であることが確定された。自然ビスマスもまれに産出するが、輝ビスマス鉱Bi2S3やビスマス華Bi2O3として産出。普通、鉛製錬に際し、粗鉛の精製過程の副産物として得られる。精錬残渣(ざんさ)を炭素で還元してから、アルカリ融解で空気酸化し、他の金属を除き、電解精錬する。やや赤みを帯びた銀白色の金属。電気的性質は半金属で、温度が高くなると導電率が減少するが、260℃以上で増大する。空気中では安定。酸素、硫黄(いおう)、ハロゲンと直接反応して三価化合物をつくる。水では徐々に水酸化物を生じる。酸化力のない酸には侵されないが、硝酸や熱濃硫酸に溶けてビスマス()塩を生じる。凝固の際体積が3~3.5%膨張する。融点が低く、鉛、スズなどと易融合金の形で、ヒューズ、火災報知機など非常に広い用途に使われる。生化学的作用をもつ化合物が多く、医薬品製造に多くが使われる。化合物はアクリロニトリル製造の触媒としても利用される。熱中性子吸収断面積が小さいため原子炉冷却剤として用いられる。[守永健一・中原勝儼]

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世界大百科事典内のビスマスの言及

【鉛】より

…また鉛蓄電池をはじめ,スクラップを原料とした鉛の再生も盛んに行われている。鉛精鉱には一般に鉛以外に金,銀,ビスマス,亜鉛,スズ,ヒ素,アンチモンなどが含有されるので,鉛製錬の際にはこれらも回収される。現在鉛製錬は主として溶鉱炉法で行われ,鉛精鉱を焙焼(ばいしよう)・焼結して酸化鉛鉱塊とする工程,この鉱塊をコークスで還元して粗鉛とする溶鉱炉工程,粗鉛の純度を高める精製工程の3工程から成る。…

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