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フォンテンブロー派 フォンテンブローは École de Fontainebleau

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

フォンテンブロー派
フォンテンブローは
École de Fontainebleau

16世紀フランスフォンテンブロー宮の装飾計画にたずさわった一群の美術家。第1フォンテンブロー派と第2フォンテンブロー派とに分けられる。第1は 1530年代初めフランソア1世イタリアから招請したロッソ・フィオレンティーノ,F.プリマティッチオ,52年に参加した N.デラバーテを中心とし,後期ルネサンスマニエリスムに,優雅な宮廷風の様式を加味した裸体描写を特徴とした。

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百科事典マイペディアの解説

フォンテンブロー派【フォンテンブローは】

フランスの画派。(1)16世紀にフランス,フォンテンブローのフランソア1世の居城で活躍した一群の画家をいう。ルネサンス文化移入のためイタリアから招かれたロッソ・フィオレンティーノ,プリマティッチョらが中心となって基礎が形成される。
→関連項目トロアイヨン

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世界大百科事典 第2版の解説

フォンテンブローは【フォンテンブロー派 École de Fontainebleau】

16世紀フランスで,フォンテンブロー宮殿を中心に活動した美術家たちとその芸術を指す。2期に分けられ,第1期はフランソア1世が宮殿の大改築を意図して,イタリアから1530年,ロッソ・フィオレンティーノ,32年プリマティッチョを招き,彼らはチェリーニをはじめ多くのイタリア人美術家を率いて制作した。それはイタリア・マニエリスムのフランス移植を意味し,フランスの古典主義的伝統の基盤を形成するものであったが,70年のプリマティッチョの死をもって区切りとする。

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大辞林 第三版の解説

フォンテンブローは【フォンテンブロー派】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

フォンテンブロー派
ふぉんてんぶろーは
cole de Fontainebleau

16世紀フランスの、フォンテンブロー宮の造営・装飾に携わった芸術家たち、さらに宮廷周辺でその影響下にあった芸術家たちを含むグループ。通常、第一次、第二次に分類されるが、より大きな意味をもつのは第一次フォンテンブロー派である。
 1530年、パリ近くのフォンテンブロー宮に宮廷を置くことを決意したフランソア1世が、イタリアからロッソ・フィオレンティーノを招いたとき、このフランス・ルネサンスのもっとも重要な局面をなすフォンテンブロー派が始まる。ロッソのあと、彼の助手をつとめ、またロッソ没後は総監督となったプリマティッチョ、さらにニッコロ・デラバーテたちも招かれ、主としてこれらイタリア・マニエリストの主導性のもとに、第一次フォンテンブロー派の活動がなされる。フォンテンブロー宮には、ロッソの「フランソア2世の間」、プリマティッチョの「エタンプ公女の間」などが保存されているが、同宮殿の装飾には、ほかにも多くのイタリア人およびフランス人芸術家が携わっている。また周辺には、画家のフランソア・クルーエ父子、アントアーヌ・カロン、彫刻家のジャン・グージョン、さらに「フローラの画家」と通称される氏名不詳の画家などがいる。
 フランソア1世はイタリア・ルネサンス諸公の宮廷を範とした。事実、フォンテンブロー宮は知的・芸術的活動がきわめて盛んになり、ルネサンス的雰囲気を漂わせるが、他方で、招かれたイタリア人芸術家たちがいずれもマニエリストであったため、フランスはルネサンスとマニエリスムを同時に経験することになる。さらに、これに宮廷の趣味が加わり、細長く引き伸ばされた人体表現、官能的趣味、神秘的な寓意(ぐうい)趣味などが混在して、きわめて特異なフォンテンブロー様式を生み出した。
 アンリ4世の統治(1589~1610)から始まる第二次フォンテンブロー派は、前期の趣味を継承しているが、トゥッサン・デュブルイユ、アンブロアーズ・デュボアなどフランドル出身の画家が多く、第一次よりも17世紀バロックの現実性・動性へと接近している。[中山公男]

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世界大百科事典内のフォンテンブロー派の言及

【フランス美術】より

…それは,パスカルが語る〈幾何学の精神〉に対する〈繊細の精神〉と言ってもよい。この精妙な,洗練された感受性こそ,中世の《愛に捉われた心》の写本挿絵からフォンテンブロー派を経て艶麗なロココの美術へ,さらには〈アンティミスト〉と呼ばれたボナールやビュイヤールの洗練された表現にまでつながるフランス美術のもう一つの重要な特質である。人間の心の微妙なゆらめきを,ひめやかな絹の手触りと薄暮の田園の哀愁をこめて描き出した洗練の極致ともいうべきワトーの作品を思い出してみれば,このことはおのずから明らかであろう。…

【プリマティッチョ】より

…フランスのフォンテンブロー派の中心として制作したイタリア・マニエリスムの画家,建築家,装飾家。ボローニャ生れ。…

【マニエリスム】より


[第2期]
 マニエリスムの第2期は1527年のローマ劫掠に始まり,トリエント公会議の開催中(1545‐63)にわたる反宗教改革の異端審問の時期にあたり,この間には,イタリアの全般的危機と新しい絶対王政の確立による新封建化という情勢を反映して,芸術はより制約を受け,アカデミックな,また宗教的な色彩を帯びた。ただし,それはローマにおいてであり,フィレンツェではトスカナ公国の宮廷を中心に洗練された宮廷的マニエリスムが栄え,これはフランスのフォンテンブロー派,オーストリア,ボヘミアなどの宮廷芸術に伝わり,国際的マニエリスムとなった。以上のように,ミケランジェロの〈最後の審判〉(システィナ礼拝堂)やパオリナ礼拝堂を代表とするローマの反宗教改革的危機意識を表現するマニエリスム(セバスティアーノ・デル・ピオンボ,ダニエーレ・ダ・ボルテラDaniele da Volterra(1509‐66),ベヌスティMarcello Venusti(1512ころ‐79)など)を第1の潮流とすれば,メディチ家宮廷を中心とする耽美的マニエリスムとその国際的伝播(ブロンツィーノ,バザーリ,アルチンボルド,スプランヘル,ブルーマールトAbraham Bloemaert(1564‐1651),コルネリス・ファン・ハールレムCornelisz.van Haarlem(1562‐1638),ウィッテワールJoachim Wittewael(1560‐1638),ホルツィウス)は,もう一つのグループとしてとらえられよう。…

【ロッソ・フィオレンティーノ】より

…フィレンツェ生れの,第一世代のマニエリストの一人。1530年以降フランスに渡り,フォンテンブロー派の形成に貢献した。バザーリによれば彼に師はなく,追随する巨匠もいなかった。…

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