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ブラッグ Bragg, Sir William Henry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブラッグ
Bragg, Sir William Henry

[生]1862.7.2. カンバーランド,ウィグトン
[没]1942.3.12. ロンドン
イギリスの物理学者。キング・ウィリアム・カレッジおよびケンブリッジ大学に学んだ。オーストラリアのアデレード大学の数学・物理学教授 (1885) 。帰国後,リーズ大学教授 (1909) ,ロンドン大学教授 (15) を経て,王立研究所教授 (23) 。デービー=ファラデー実験所所長 (25) 。ロイヤル・ソサエティ会長 (35~40) 。 1904年以来,放射線の実験的研究に着手し,α粒子の電離作用に関してブラッグ曲線を得た。 M.ラウエの研究に示唆を受けて,12年結晶によるX線の回折現象を息子の L.ブラッグとともに研究し,ブラッグの条件を得た。さらに翌年X線分光器を開発し,結晶物理学に大きく貢献した。 15年息子とともにノーベル物理学賞を受けた。

ブラッグ
Bragg, Braxton

[生]1817.3.22. アメリカ,ノースカロライナ,ワシントン
[没]1876.9.27. アメリカ,テキサス,ガルベストン
アメリカ南北戦争期の軍人。南部連合の将軍として,1863年テネシー軍団を率いてチカモーガで W.ローズクランスの率いる北軍を粉砕し,チャタヌーガに北軍を包囲した。しかし北軍の増援部隊の到着によりチャタヌーガで敗れて解任されたが,J.デービス南部連合国大統領の軍事顧問に任じられた。 64年 W.シャーマンのジョージア進軍を阻止しようとして失敗,65年降伏した。

ブラッグ
Bragg, Sir (William) Lawrence

[生]1890.3.31. オーストラリアアデレード
[没]1971.7.1. イプスウィッチ
イギリスの物理学者。 W.H.ブラッグの息子。アデレード大学で学び,さらにケンブリッジ大学に学んだ。同大学のトリニティ・カレッジ講師 (1914) ,マンチェスター大学物理学教授 (19) ,国立物理学研究所所長 (37) を経て,ケンブリッジ大学の実験物理学教授 (38) 。王立研究所所長 (54) 。ケンブリッジに在学中,父とともに結晶によるX線回折を研究し,1915年ノーベル物理学賞受賞。受賞後もこの方面の研究を続けるとともに,科学知識の普及にも努めた。

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デジタル大辞泉の解説

ブラッグ(blag)

強盗。強奪

ブラッグ(Bragg)

(William Henry ~)[1862~1942]英国の物理学者。放射線を研究し、α(アルファ)粒子の飛程を示した。息子のとともに、X線による結晶構造解析法を確立し、結晶にX線を当てたときにその回折する方向を決めるブラッグの条件を導いた。1915年父子でノーベル物理学賞受賞。X線分光計を考案。
(William Lawrence ~)[1890~1971]英国の物理学者。の息子で、オーストラリア生まれ。1915年、父とともにノーベル物理学賞受賞。

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百科事典マイペディアの解説

ブラッグ

英国の物理学者。ケンブリッジ大学卒,1886年オーストラリアのアデレード大学教授,1909年帰国し,リーズ大学,ロンドン大学教授を経て1923年王立研究所長。α・β・γ線について基礎的な研究を行い,X線回折に関するラウエの発見に刺激されて子W.L.ブラッグと協同で結晶によるX線の反射,X線による結晶構造の研究に従事,X線の干渉に関するブラッグの条件を発見(1912年),X線分光器を考案(1913年)。
→関連項目ローヤル・インスティチューション

ブラッグ

英国の物理学者。W.H.ブラッグの子。オーストラリアのアデレードに生まれ,同地で教育を受けた後,1909年両親とともに帰英,ケンブリッジ大学卒,1919年マンチェスター大学教授,1937年国立物理学研究所長,1938年キャベンディシュ研究所長。

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世界大百科事典 第2版の解説

ブラッグ【William Henry Bragg】

1862‐1942
イギリスの物理学者。カンバーランドのウェストワードの生れ。ケンブリッジ大学のトリニティ・カレッジに学び,1885年数学と物理学の教授としてオーストラリアのアデレード大学に赴任,以後1908年までオーストラリアにとどまった。1904年の春からα線の透過実験に取り組み,α線が限定された飛程をもついくつかのグループに分かれることを示し,α線の飛程がそれを放出する元素に固有なものであることを見いだした。また,β線やγ線を物質に照射したときに放出される二次放射線の研究も行い,γ線とX線の粒子説にまで到達した。

ブラッグ【William Lawrence Bragg】

1890‐1971
イギリスの物理学者。W.H.ブラッグの長男。オーストラリアのアデレードの生れ。アデレード大学に入学したが,1908年父の転勤に伴ってイギリスに移り,09年からはケンブリッジのトリニティ・カレッジで学んだ。M.vonラウエによる結晶のX線回折像の数学的解析(ラウエ条件)に疑問をもち,この現象を格子面によるX線の反射とみなすことにより,X線の波長λ,格子面の間隔d,X線の視射角(入射角の余角)θとの間に,正の整数をnとして,nλ=2dsinθの関係(ブラッグ条件)が成立するとき,そのθの方向に回折線が現れることを明らかにした。

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大辞林 第三版の解説

ブラッグ【Bragg】

〔William Henry B.〕 (1862~1942) イギリスの物理学者。の父。 α 線の飛程がそれを放出する元素に固有のものであることを見出したほか、息子とともに X 線による結晶構造の研究に取り組み、その方法の確立に貢献。この過程で X 線分光器を考案。
〔William Lawrence B.〕 (1890~1971) イギリスの物理学者。の子。父とともに X 線の回折現象を研究、結晶によって X 線が回折される方向を定める条件(ブラッグ条件)を導き、 X 線結晶解析の基礎を築く。

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世界大百科事典内のブラッグの言及

【化学】より

…このほかラマン分光,マイクロ波分光,光電子分光などの手法も,主として物理化学実験室で利用されるようになった。 一方,W.H.およびW.L.ブラッグ父子が確立した結晶のX線構造解析法は無機化合物のみならず,構造が複雑な有機化合物,生体分子へとその対象を拡張していった。ペルツMax Ferdinand Perutz(1914‐ )とケンドリューJohn Cowdery Kendrew(1917‐97)によるヘモグロビンなどの構造解明(1958),ホジキンDorothy Crowfoot Hodgkin(1910‐94)によるステリン,ペニシリン,ビタミンB12などの精密構造解析は,この分野での発展の一例にすぎない。…

【X線】より

…ラウエはさらに,回折の条件として,ラウエ条件を定式化し,結晶中の原子間隔,X線の波長,入射方向,回折線の現れる方向の間の関係を導いた。一方,W.L.ブラッグは,結晶によるX線の回折は,原子の並んだ面での波の反射によるものという考えを直観的に抱き,それを写真にとって実証するとともに,この考えに基づいてX線回折の条件としてブラッグ条件と呼ばれる式を提出した。この条件はラウエ条件とまったく同等のものであるが,ラウエ条件よりはるかにわかりやすい表現形式をとっている。…

【化学】より

…このほかラマン分光,マイクロ波分光,光電子分光などの手法も,主として物理化学実験室で利用されるようになった。 一方,W.H.およびW.L.ブラッグ父子が確立した結晶のX線構造解析法は無機化合物のみならず,構造が複雑な有機化合物,生体分子へとその対象を拡張していった。ペルツMax Ferdinand Perutz(1914‐ )とケンドリューJohn Cowdery Kendrew(1917‐97)によるヘモグロビンなどの構造解明(1958),ホジキンDorothy Crowfoot Hodgkin(1910‐94)によるステリン,ペニシリン,ビタミンB12などの精密構造解析は,この分野での発展の一例にすぎない。…

※「ブラッグ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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