ブルゴーニュ(公家)(読み)ブルゴーニュ[こうけ](英語表記)Bourgogne, Ducs de

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブルゴーニュ(公家)」の意味・わかりやすい解説

ブルゴーニュ(公家)
ブルゴーニュ[こうけ]
Bourgogne, Ducs de

フランスの親王家。公と公国の名は 9世紀にさかのぼるが,936年のラウール死後,その地は王の授封地となった。その家系からは多くのフランス王妃が輩出した。バロア朝に入ると,国王ジャン2世は第3子フィリップをブルゴーニュ公とし,ここにブルゴーニュ親王家が成立した。以後,急速に発展し,フランドルを併合してバロア王権に対抗する勢力を形成した。次のジャンは王権と対決しイングランドと結ぶブルゴーニュ派を率いたが暗殺された。その子フィリップのとき,ネーデルラント,ピカルディに勢力を拡大して最強となり,その陣営の結合を示す金羊毛勲章を定めた。最後のシャルルルイ11世と争いロレーヌ公やスイスとも戦ったが,ナンシー付近で敗死し(→ブルゴーニュ戦争),アパナージュ国王親族封)であったブルゴーニュ公領は最終的に王領に合併された。

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