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ブレオマイシン bleomycin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ブレオマイシン
bleomycin

抗生物質の一つ。 1962~68年に梅沢浜夫市川篤二らが土の中の放線菌の一種 Streptomyces pleofaciensから開発した抗腫瘍剤。各種細菌およびカビの成育を阻止する。A,B群 13種のうち,A2 を主とするものが製品化された。制癌効果は認められているが,副作用も顕著である。

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百科事典マイペディアの解説

ブレオマイシン

制癌(がん)性抗生物質。1962年梅沢浜夫らが放線菌の一菌株から得た分子量約1400のポリペプチドで,塩基性,水に可溶の白〜帯黄白色粉末。(図)の13成分に分画される複合物。
→関連項目抗生物質

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世界大百科事典 第2版の解説

ブレオマイシン【bleomycin】

梅沢浜夫らによって福岡県の土壌から分離された放線菌Streptomyces verticillus株の培養液から得られた抗腫瘍抗生物質。1966年に報告された。アミノ酸や糖がつながった分子量約1500の水溶性塩基性物質で銅を含んだものとして抽出される。末端についているアミンの構造が異なった13種類の混合物として得られるが,ブレオマイシンA2が主成分である。製剤は塩酸塩または硫酸塩でA2を50%以上含み銅を除いてある。

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大辞林 第三版の解説

ブレオマイシン【bleomycin】

癌などの悪性腫瘍の治療に用いられる抗生物質の一つ。扁平上皮癌・悪性リンパ腫などに用いられる。

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世界大百科事典内のブレオマイシンの言及

【梅沢浜夫】より

…国立予防衛生研究所部長,東大教授,微生物化学研究所長を歴任。第2次大戦末期,長兄の純夫らとともにペニシリンの分離に成功したのをはじめ,カナマイシン,ブレオマイシンなど多数の新抗生物質,および酵素阻害物質の発見をなした。ことに制癌剤の分野で新境地を開き,免疫修飾物質の研究に及んだ。…

【抗生物質】より

…日本では,世界にさきがけて実験動物腫瘍を用いて制癌抗生物質の探索を始め,この分野では世界の水準の先端にあるといえる。日本で発見され臨床的に用いられているものに,秦藤樹のカルチノフィリン(1954),マイトマイシン(1956),梅沢浜夫のブレオマイシン(1966),ペプロマイシン(1977),アクラシノマイシンA(商品名アクラルビシン,1977),立岡末雄のクロモマイシンA3(1955),石田名香雄のネオカルチノスタチン(1965)があり,とくにブレオマイシン,マイトマイシンは外国でもよく用いられている。外国で発見されたもので治療に用いられているものに,アクチノマイシンD,ダウノルビシン(商品名ダウノマイシン),ドキソルビシン(商品名アドリアシン)がある。…

【制癌薬】より

…造血器への副作用は比較的大きい。ブレオマイシンは66年梅沢浜夫らが放線菌の1種から分離したもので,皮膚癌などの扁平上皮癌の治療に利用されている。間質性肺炎,肺繊維症などの副作用が知られている。…

※「ブレオマイシン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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