プリニウス[小](読み)プリニウス

百科事典マイペディア 「プリニウス[小]」の意味・わかりやすい解説

プリニウス[小]【プリニウス】

ローマ帝政期の政治家著作家プリニウス(大)の甥(おい)。小アジアのビテュニア知事として業績をあげた。トラヤヌス帝に対する称賛演説(《頌詞》)と,出版を目的に書いた《書簡集》10巻が現存する。中でもベスビオ火山の爆発を描いた手紙,およびキリスト教徒の扱いに関するトラヤヌス帝との往復書簡が名高い。小プリニウスと呼ばれる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android