ポエジー

精選版 日本国語大辞典 「ポエジー」の意味・読み・例文・類語

ポエジー

〘名〙 (poésie)
① 詩。詩歌ポエム
※雲のゆき来(1965)〈中村真一郎〉一六「この『偈頌』が実作において、見事にポエジーとなっていると云う点である」
② 詩のもっている情趣。また、詩的な世界詩情
人間失格(1948)〈太宰治〉第三の手記「君は、どうも、詩(ポエジー)を知らんね」
③ 作詩法。詩学

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デジタル大辞泉 「ポエジー」の意味・読み・例文・類語

ポエジー(〈フランス〉poésie)

詩。詩情。ポエトリー
[補説]書名別項。→ポエジー
[類語]おもむき風情気韻風韻幽玄気分興味内容興趣情趣情調情緒風趣風格余情余韻詩情詩的味わい滋味醍醐味妙味雅味物の哀れポエティックポエトリーロマンチックメルヘンチックリリカルセンチメンタルファンタジックファンタスティック幻想的夢幻的神秘的ドリーミー感傷的

ポエジー【〈フランス〉Poésies】[書名]

コクトー詩集。同タイトルのものが2冊あり、1920年刊のものは1917~1920年の作品を収め、1925年刊のものは1916~1923年の作品を収める。後者には「ピカソに捧げるオード」「語彙」などの代表作が収録されている。

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世界大百科事典(旧版)内のポエジーの言及

【詩】より

…とりわけ日本語で〈詩〉といった場合には事情が複雑である。詩という呼称はもともと中国の文芸上の一様式をさすものであり,江戸時代までは詩といえばいわゆる漢詩をさしていたが,明治以降,西欧文芸におけるポエトリーpoetry(英語)またはポエジーpoésie(フランス語)の理念が導入された結果,現在では,詩といえば狭義には文芸の一部門としての新体詩およびそれ以後の近代詩,現代詩をさしながら,広義には言語芸術のうちで散文に対立する韻文芸術の総体を包括的にさすこともある言葉となった。しかし日本固有の韻文芸術は伝統的に詩とは呼ばれず,歌や句といった別種の呼称を現在でも守っているから,狭義の詩はしばしば短歌や俳句や歌謡と並ぶ表現様式の一つとして扱われる一方,広義の詩を言いあらわすためには便宜的に〈詩歌〉という言葉が使われたりする。…

※「ポエジー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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