趣
しゅ
gati
仏教用語。死後における存在の状態をいう。人はその存命中の行為に応じて,死後それぞれの新たな生存の状態に到達するが,仏教では異説がある。地獄における生存 (地獄) ,死霊としての生存 (餓鬼) ,獣類としての生存 (畜生) ,阿修羅としての生存 (修羅) ,人間としての生存 (人) ,神々としての生存 (天) の6種を六趣といい,前3者を三悪趣,あとの3者を三善趣といったりする。また三悪道,三善道とも称する。
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しゅ【趣】
仏語。衆生が自己のつくった業によっておもむく世界。六趣。
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しゅ【趣】
〘名〙 (gati の
訳語。道とも) 仏語。衆生が自己の業
(ごう)によって得る生存の状態、また世界。地獄・餓鬼等の悪趣、人間・天上等の善趣などがある。六趣。
※永平道元禅師清規(13C中)典座教訓「我若生二地獄、餓鬼、畜生、修羅等之趣一」
おも‐ぶき【趣】
※
源氏(1001‐14頃)行幸「おほやけざまにて、さる所のことをつかさどり、まつりごとのおもぶきをしたため知らむことは」
おも‐ぶけ【趣】
※
書紀(720)継体七年一二月(前田本訓)「聖の化
(オモフケ)、

に憑
(よ)りて、遠く扇え」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報