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マール Mâle, Émile

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マール
Mâle, Émile

[生]1862.6.2. コメントリー
[没]1954.10.6. オアーズ,シャーリー
フランスの美術史家。中世キリスト教美術の研究家で,1912年ソルボンヌ大学教授,25年ローマ・アカデミー校長,27年アカデミー会員となった。主著『中世末期の宗教美術』L'art religieux de la fin du moyen âge en France (1908) ,『トレント公会議後の宗教美術』L'art religieux après le concile de Trente (32) 。

マール
Marr, Nikolai Yakovlevich

[生]1865.1.6. グルジアクタイシ
[没]1934.12.20. レニングラード
ソ連の言語学者,考古学者。カフカス諸語の研究には業績を上げたが,次第に言語発生一元論,言語上部構造論を骨子とする非科学的言語理論へ傾いていった。その学説は彼の死後もソ連の御用学説となったため,ソ連の言語学は著しく発達を阻害されたが,1950年スターリンに批判され,以後ソ連でも認められなくなった。

マール
Marl

ドイツ西部,ノルトラインウェストファーレン州,ルール地方の都市。リッペ川南岸レクリングハウゼンの北に位置する。 800年頃から比較的規模の大きい集落として歴史に名がみえるが,本格的発展は 19世紀末からの石炭と鉄鉱石の採掘によるところが大きい。 1936年市制。近年は大規模な化学工業が経済の中核をなす。人口9万 1467 (1991推計) 。

マール
maar

火山性水蒸気爆発によって比較的平坦な土地に形成された円形の凹地 (一種の爆裂火口 ) 。火口からマグマは噴出せずに揮発性物質だけが基盤岩を破って散逸して形成され,この周囲には基盤岩石の砕屑物が環状に堆積している。その直径は一般に小さく 1km以下で,湖となっている場合が多い。ドイツのアイフェル地方のマール群,日本では東北地方一ノ目潟二ノ目潟などがその例。

マール

泥灰岩」のページをご覧ください。

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デジタル大辞泉の解説

マール(〈ドイツ〉Maar)

爆発的な噴火でできた火口。周囲に顕著な砕屑物(さいせつぶつ)の丘をもたず、しばしば火口に水をたたえる。男鹿(おが)半島の一ノ目潟・二ノ目潟など。

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百科事典マイペディアの解説

マール

フランスの美術史家。コマントリー生れ。パリ大学教授。フランス中世キリスト教美術の研究で知られ,特に精神史的・社会史的観点の上に立った作品の図像解釈には定評がある。
→関連項目図像学フォシヨン

マール

小規模なガス爆発によってできる円形の火口で,放出物は周囲に散乱するだけでたいした高まりを作らないくぼ地状のもの。直径はふつう数百m程度。火口底は平たんなものが多く,一般に水をたたえている。
→関連項目火山住吉池

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岩石学辞典の解説

マール

堆積物の記述で現在一般に使用されているマールという語は,粘土質物質と方解石の混合物で,非常にまれにドロマイトを含む堆積物を指す.炭酸塩鉱物を35~65%含み,残りが粘土からなる堆積物をマールとしており,これが固結したものが泥灰岩(marlstone, marlite)と定義されている.粘土分の比率が増加すると石灰質粘土(calcareous clay)となり,減少すると粘土質石灰岩(argillaceous limestone)となる.淡水起源または海水起源のどちらかである.この語は様々な石灰質粘土または砂の記載に非常に不正確に使用されてきた.非常に少量の炭酸カルシウムを含む柔らかく砕けやすい粘土,その他の粘土,あるいは土質物質など土壌という語のように様々な記述に用いられた[Pettijohn : 1957,木村ほか:1973].ラテン語ではmarga,中世英語ではmarleと表記した.

マール

ドイツのライン地方の名称で,円錐丘がなく多少円形の爆裂火口.火口湖となることがある[Wolff : 1914].マグマ中のガスか地下水が熱せられて水蒸気爆発(phreatic explosion)を起こしたもので,円形の小火口が開口し,火山物質を噴出せずに基盤の岩石片を爆列火口の周囲に堆積させ低い丘を作るが,著しい丘は作らない.秋田男鹿半島の一の目潟などはその例である.

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デジタル大辞泉プラスの解説

マール

日本フットサルリーグに参加するフットサルクラブ、名古屋オーシャンズのチームマスコット。

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世界大百科事典 第2版の解説

マール【maar】

主として火山ガスの噴出する水蒸気爆発または水蒸気―マグマ爆発によって既存の地盤が吹き飛ばされて生じたほぼ円形の火口(凹地)であり,その周囲に噴火以前に存在した(異質)か,またはその噴火に直接関係したマグマに由来する(本質)火山砕屑物が薄く堆積して生じた傾斜4度以下の緩傾斜地がある。小規模の火砕流またはベースサージの堆積物を伴う例もあるが,砕屑丘ほどの顕著な火山体を伴う例はない。火口の直径は500m~1kmのものが多く,深さは100m以下である。

マール【Émile Mâle】

1862‐1954
フランスの美術史家。コマントリー生れ。《フランスの13世紀の宗教美術》(1898)で文学博士号を取得。この業績により,1906‐23年ソルボンヌの中世美術史教授をつとめる。その間に《フランスの中世末期のキリスト教美術》(1908),《フランスの12世紀の宗教美術》(1922)を次々と発表。図像学に基づくその研究は,中世美術を解明するにあたって画期的な役割を果たした。23年ローマのエコール・フランセーズの学長に任命され,このイタリア滞在の機会を利用して,《トリエント公会議以後の宗教美術》(1932)を著し,前述の中世美術の3作と合わせて,膨大な四部作を完成,これらはキリスト教美術研究者にとって必読の書となる。

マール【Nikolai Yakovlevich Marr】

1864‐1934
ソ連邦の東洋学者で言語学者。グルジア語を中心とするカフカス諸語の研究から,しだいに〈言語に関する新理論〉と称する非科学的な〈ヤフェト(ヤペテ)理論〉へと進み,結局は比較言語学を否定するにいたった。また〈言語の古生物学〉なる理論を展開,政治勢力と結んで反対派の言語学者を弾圧し,ソ連の言語学界に甚大な被害をもたらした。マールの誤りが公式に指摘されたのは,1950年のいわゆる〈スターリン論文〉によってである。

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大辞林 第三版の解説

マール【Maar】

火山の小規模な爆発によってできた円形火口。顕著な山体をもたない。水をたたえたものもある。

マール【marc】

ブドウの搾しぼり滓かすを水で抽出し、それを発酵・蒸留して作ったブランデー。

マール【marl】

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飲み物がわかる辞典の解説

マール【marc(フランス)】


フランス産のかすとりブランデー。一般的なブランデー同様、オーク材の樽で熟成させた褐色のものが多い。ほとんどのワイン産地でつくられるが、中東部のブルゴーニュ地方、北東部のシャンパーニュ地方、アルザス地方のものが特に知られる。◇「(ぶどうの)しぼりかすからつくった蒸留酒」という意の「オー・ド・ビー・ド・マール(Eau-de-vie de marc)」の略で、フランス語ではどちらも用いる。

出典 講談社飲み物がわかる辞典について 情報

世界大百科事典内のマールの言及

【火山】より

…噴火終了後に地下水が戻って火口湖となる。1回の活動によってできたこのような形の火山はマールmaarと呼ばれる。弱い爆発が続いて,火口の周囲に噴出物が積もり,円錐状の小丘ができたものは砕屑丘(火山砕屑丘)pyroclastic coneと呼ばれ,噴出物の違いでスコリア丘(噴石丘),火山灰丘,軽石丘がある。…

【火山】より

…単に地球内部から地表へマグマが噴出する地点という意味にも火山ということばが使われる。火山の大多数は火口周辺に火山噴出物が堆積した結果として形成されるが,カルデラマールのように陥没や爆発などにより既存物質が失われてその形態ができたものもある。現在われわれが見る火山体の地形は,その構造が形成される途中,あるいは完成後の浸食の途中の一段階を示している。…

【美術史】より

…自作の象牙の女の像に恋したというピュグマリオンの物語のように神話や伝説の世界に属するものを別にしても,広い意味での美術史的記述,すなわち美術作品や芸術家の活動についての記録は,すでに古代から認められる。それらは,大別して,(1)パウサニアスの《ギリシア案内記》に代表されるような旅行記・案内記類と,(2)大プリニウスの《博物誌》に見られるような芸術家の名まえ,およびその作品や興味深いエピソード類,に分けることができる。…

※「マール」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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