メディチ[家](読み)メディチ

百科事典マイペディア 「メディチ[家]」の意味・わかりやすい解説

メディチ[家]【メディチ】

イタリア,フィレンツェ名門商人,金融業者,のち都市君主を輩出ジョバンニ〔1360-1429〕の代から興隆,金融業で富裕になり,政界にも進出。その子コジモ(C.de'メディチ)が市の独裁権を獲得。コジモの孫ロレンツォ(L.de'メディチ)の時全盛期を迎えたが,サボナローラにより一時追放された。1512年カール5世の援助を受けてロレンツォの次男が復帰。この結果,フィレンツェはスペインの影響下におかれることになった。同家は1532年フィレンツェ公,1569年以後トスカナ大公の位についた。1737年ジャン・ガストーネの死で断絶。その間教皇2人,カトリーヌ・ド・メディシスらフランス王妃2人を出した。ヨーロッパ第一の富豪で,ルネサンス期の文芸の保護者として寄与
→関連項目アルカデルトイザークウフィツィ美術館カッチーニフィレンツェブロンツィーノペーリマキアベリミケロッツォ・ディ・バルトロメオリボルノ

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