ランス(英語表記)Lens

翻訳|lens

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ランス
Lens

フランス北部,パドカレー県炭鉱都市。アラス北方にある旧要塞町で,スペイン軍に対するコンデ公の当地での勝利 (1648) はウェストファリア条約締結の契機となった。パドカレー炭田の中心都市で,採炭,冶金工業のほか伝統的な繊維工業も行われる。ランス都市圏の中心都市。人口3万 5278 (1990) 。

ランス
Reims; Rheims

フランス北東部,マルヌ県の都市。パリの東北東約 130km,シャンパーニュ平原の北西端に位置する。鉄道,道路の結節点で,商工業の中心地。南部のマルヌ河谷(→マルヌ川)一帯はぶどう畑に覆われ,エペルネとともにシャンパンの本場。ガロ・ローマ時代から北ガリアの中心地として栄え,3世紀から大司教座が置かれた。496年フランク王国の初代王クロービス1世ランス大聖堂でランスの大司教レミギウスにより洗礼を受け,カトリックに改宗した。フィリップ2世からシャルル10世までのフランス国王はほとんどこのランス大聖堂戴冠式を行なった。なかでも 1429年シャルル7世ジャンヌ・ダルクの願いによって戴冠式をあげたのは有名。12世紀には大規模な定期市(→大市)が開設され,中世を通じ羊毛工業(→ウール)が栄えた。今日ではエンジニアリング,化学,包装などの諸工業が立地する。第2次世界大戦末の 1945年5月,ドイツはここで降伏文書に調印した。ランス大聖堂(13~14世紀)はゴシック様式(→ゴシック美術)の代表建築で,サン・レミ聖堂(11~12世紀),トウ宮殿とともに 1991年世界遺産の文化遺産に登録。2015年にはシャンパンの生産地として世界遺産の文化遺産に登録された(→シャンパーニュ)。人口 18万1468(2008)。

ランス
Lance

アメリカが 1972年に配備を開始した移動式戦術ミサイル。8名の兵員で操作する。戦術核弾頭型と通常弾頭型があるが,92年時点では通常弾頭型が配備されている。主要目は,射程 130km,速度マッハ3,全長約 6.1m,直径 56cm,発射重量 1.5t,推進方式液体燃料,弾頭威力核弾頭 100ktまたは高性能炸薬弾頭。 CEP (半数必中界) 150m。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

百科事典マイペディアの解説

ランス

フランス北部,シャンパーニュ地方,マルヌ県の商工業都市。シャンパンの取引で名高く,機械・電機・ガラス・化学などの工業も行われる。また,毛織物工業は17世紀以来の伝統をもつ。ランス大聖堂,初期ゴシックのサン・レミ修道院などがある。現在では美術館となっているト宮殿とこれら歴史的建造物は,1991年世界文化遺産に登録されている。ローマ時代から宗教都市として栄え,496年クロービス受洗以来,歴代フランス王の戴冠(たいかん)式がランス大聖堂で行われた。1945年5月独軍降伏の地。3万5583人(2006)。
→関連項目シャンパーニュ藤田嗣治

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ランス【Reims】

フランス北東部,マルヌ県の都市。人口18万5000(1990)。シャンパーニュ地方の中心都市で,丘陵地域の谷あいに立地し,小河川ベール川に臨む。ローマ時代からの交通の要衝で,レミ族Remiの中心都市。ランスの名はこの部族名に由来する。早くから大司教座が置かれ,キリスト教の伝道期には数多くの聖人が輩出した。496年にはフランク王クロービスがこの地で洗礼をうけ,フランク族とキリスト教の結合が達成された。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

ランス【Reims】

フランス北東部、シャンパーニュ地方の都市。シャンパンの集散地。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内のランスの言及

【ランス大聖堂】より

…フランス北部,ランスの大聖堂。正称はノートル・ダムNotre‐Dame。…

※「ランス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

フェロー

イギリスではこの呼称は主として次の3つの場合をさす。 (1) 大学の特別研究員 研究費を与えられ,多くは教授,講師を兼ねる。 (2) 大学の評議員 卒業生から選ばれる。 (3) 学術団体の特別会員 普...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

ランスの関連情報