ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説
[没]1871.1.19. ビュザンバル
フランスの画家。父は著名な化学者,物理学者。 1860~65年パリ美術学校で A.カバネルに師事。 66年ローマ大賞を受賞してローマに留学,69年マドリードでベラスケスの作品を研究。 F.ドラクロアの影響もみられる。人物画,肖像画,風景画にすぐれた才能を示したが普仏戦争で戦死。主要作品『プリム将軍騎馬像』 (1860) ,『スペインの服装をしたバルク伯爵夫人』 (ルーブル美術館) ,『サロメ』 (70,メトロポリタン美術館) 。
[没]1878.1.19. パリ
フランスの化学者,物理学者。ギーセン大学の J.リービヒのもとで学び,リヨン大学化学教授,エコール・ポリテクニク教授 (1840) を経て,コレージュ・ド・フランスの化学教授 (41) 。セーブル磁器製造所所長 (54) 。物質,特に気体の比熱測定の技術的改良に貢献,理想気体の定圧比熱に関するルニョーの法則を導出 (62) 。また温度計に用いる水銀の真の膨張率を決定したほか,温度計の改良,水蒸気の蒸気圧測定など,熱学の発展に重要な貢献をなした。有機化学の実験的研究にも活躍し,四塩化炭素の合成 (39) などが知られる。ほかに J.レーセと共同で各種動物の酸素消費量を研究し,「呼吸商」の概念を用いて貴重な結果を得た (49) 。
[没]1829.11.12. パリ
フランスの画家。新古典主義の画家で,主として歴史画,神話的・風俗画的題材を描いた。 1769年にローマにおもむき修業。パリに帰り,75年ローマ大賞第2位,76年第1位に入賞。 83年王立アカデミーの会員,95年同教授,1819年男爵。主要作品『キリストの洗礼』 (1776) ,『三美神』 (85) ,『ジェローム・ボナパルト王子の結婚』 (1810) 。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報