四辺(読み)シヘン

デジタル大辞泉 「四辺」の意味・読み・例文・類語

し‐へん【四辺】

あたり。近所。「四辺に気を配る」
四方の境。四方の辺境。「四辺防衛
図形の、四つの辺。
[類語]辺り周辺近辺周囲まわり近く付近界隈かいわい近傍一帯へんぐるり周縁周回外周四方四囲四面八方見渡す限り

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「四辺」の意味・読み・例文・類語

し‐へん【四辺】

  1. 〘 名詞 〙
  2. まわり。あたり。四方。近所。
    1. [初出の実例]「駿河の太郎重時と云ふ者有て、立烏帽子峯に城を拵(こしら)へ、四辺(しヘン)の庄園を掠(かす)め領す」(出典太平記(14C後)一二)
    2. [その他の文献]〔李白‐上留田行〕
  3. 四方の境。また、四方の国境四境。〔史記‐秦始皇本紀〕
  4. 数学で、四つの辺。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「四辺」の読み・字形・画数・意味

【四辺】しへん

四境。〔宋史、李周伝〕(神宗)禦邊のを訪ふ。曰く、四邊は手足のみ。(も)し中國を疲れしめて以て略をめば、百姓窮困を致し、聚(あつま)りて盜を爲し、腹心の憂をさんことを懼る。

字通「四」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android