上山温泉(読み)カミノヤマオンセン

デジタル大辞泉 「上山温泉」の意味・読み・例文・類語

かみのやま‐おんせん〔‐ヲンセン〕【上山温泉】

山形県上山市にある温泉泉質塩化物泉

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精選版 日本国語大辞典 「上山温泉」の意味・読み・例文・類語

かみのやま‐おんせん‥ヲンセン【上山温泉】

  1. 山形県上山市にある温泉。室町時代から開け、湯野浜、東山とともに奥州三楽郷の一つ。泉質は含石膏(せっこう)食塩泉泉温五五~六八度。

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日本歴史地名大系 「上山温泉」の解説

上山温泉
かみのやまおんせん

[現在地名]上山市鶴脛町・十日町・二日町

上山城下の北西にあたり、享禄二年(一五二九)僧月秀により鶴脛つるはぎの湯が発見されたと伝える。元和八年(一六二二)上山城とともに接収されたの小路は現在の湯町を含む一帯の地で、観音寺下のしも町に対し上の湯町とも称した。寛永二年(一六二五)能見松平氏が下の大湯を設置したといわれる。土岐氏は浴客の便を図り、大湯の増設と一部の旅籠屋に内湯を許した。寛文七年(一六六七)新丁しんちようの湯を設置、天和―貞享(一六八一―八八)頃、町年寄梅津藤兵衛の尽力で中湯が設けられた。湯町は「家中地にあれど、もとより町屋並の屋敷なり」であった(上山見聞随筆)。土岐氏は湯町を家中衆の入浴のため町屋として残したが、入口に番所、城内近くに柵を設けて他国人の出入りを禁じた。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「上山温泉」の意味・わかりやすい解説

上山温泉
かみのやまおんせん

山形県南東部、上山市にある温泉。上山市の市街地ほぼ中心にある。月岡公園北側の旧湯鶴脛の湯(つるはぎのゆ)は長禄(ちょうろく)年間(1457~1460)に月秀上人(しょうにん)が脛(すね)の傷を湯に浸している鶴(つる)をみて発見したと伝えられ、江戸期以降栄えた。新湯は1920年(大正9)以後掘削されたもので、近代的ホテルなど新温泉街を出現させた。泉質は塩化物泉。

中川 重]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上山温泉」の意味・わかりやすい解説

上山温泉
かみのやまおんせん

別称鶴脛 (つるはぎ) の湯。山形県南東部の上山市,山形盆地南部の田園地帯に位置する温泉。泉質は食塩泉。泉温は 52~68℃。温泉街は月岡公園をはさんで湯町と新湯に分れる。市街の南方,国道 13号線に沿って河崎,高松葉山温泉があり,総称して上山温泉郷という。蔵王道路 (エコーライン) が通じて蔵王国定公園の西側の観光基地となるとともに,山形市からの行楽客も多く,東北地方の主要な温泉観光地として発展している。

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