不逞(読み)フテイ

デジタル大辞泉 「不逞」の意味・読み・例文・類語

ふ‐てい【不×逞】

[名・形動]かって気ままに振る舞うこと。あからさまに不満を表すこと。また、そのさま。「不逞な(の)やから
[類語]邪道不埒ふらち不届きとんでもない途方もないとてつもないとっぴょうしもないとんだもってのほか法外大それた論外けしからん話にならない滅相も無い気が知れない言語道断不心得沙汰の限り沙汰のほか非道無道不当不所存あるまじきあろうことか一筋縄ではいかない目に余る横道身の程知らず不届き至極不始末罪作り

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精選版 日本国語大辞典 「不逞」の意味・読み・例文・類語

ふ‐てい【不逞】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
  2. 快からず思うこと。満足しないで不平をいだくこと。また、そのさまやその人。〔春秋左伝‐隠公一一年〕
  3. 不平をいだいて無法なふるまいをすること。命令に従わないこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「将不逞。遂起悪心。謀山陵及宮闕」(出典:律(718)八虐)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐襄公一〇年〕
  4. 気ままにふるまうこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「老松〈略〉一体きよふ成生れにしてけんやくを本とし、ばんじふていなる事を好み給ふやうなれともまたさにもあらず」(出典:洒落本・交代盤栄記(1754))

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