無道(読み)ムドウ

デジタル大辞泉 「無道」の意味・読み・例文・類語

む‐どう〔‐ダウ〕【無道】

[名・形動]行いが人の道にそむいていること。道理にはずれていること。また、そのさま。非道。「目に余る無道仕打ち」「悪逆無道
[類語]とんでもない途方もない途轍とてつもない突拍子もないとんだもってのほか法外大それた論外けしからん話にならない滅相もない気が知れない不始末不埒ふらち不逞ふてい罪作り邪道言語道断不心得沙汰の限り沙汰のほか非道不当不所存あるまじきあろうことか一筋縄ではいかない目に余る身の程知らず不届き不届き至極横道無法不義非常識

ぶ‐どう〔‐ダウ〕【無道/不道】

[名・形動]《「ぶとう」とも。「不道」の場合は「ふどう」とも》
人の道にはずれること。また、そのさま。非道。「悪逆―」
欲心に義を忘れたる五大院右衛門が心の程、希有けうなり、―なりと」〈太平記・一一〉
見苦しいこと。また、そのさま。
「憎らしい―ななりで、遠慮会釈もなう」〈浄・大経師
律の八虐の一。残虐な殺人、近親者に対する殺人などの罪。

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精選版 日本国語大辞典 「無道」の意味・読み・例文・類語

む‐どう‥ダウ【無道】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 考え、行動などが道理にはずれていること。人の道にそむいた暴悪非道なふるまいをすること。また、そのさま。ぶどう。
    1. [初出の実例]「論有形無形、言無道有奇」(出典経国集(827)二・同春太詠鬼之什〈石川広主〉)
    2. 「衛門督のむどうなるやうなれども」(出典:落窪物語(10C後)三)
    3. [その他の文献]〔論語‐衛霊公〕

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普及版 字通 「無道」の読み・字形・画数・意味

【無道】むどう

悪行

字通「無」の項目を見る

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