非道(読み)ヒドウ

デジタル大辞泉 「非道」の意味・読み・例文・類語

ひ‐どう〔‐ダウ〕【非道】

[名・形動]
人としてのあり方や生き方にはずれていること。また、そのさま。「非道仕打ち」「極悪非道
専門外のこと。
「この道に至らんと思はん者は、―を行ずべからず」〈花伝・序〉
[類語]無道横道無法不義非常識暴行乱暴虐待アウトレージとんでもない途方もない途轍とてつもない突拍子もないとんだもってのほか法外大それた論外けしからん話にならない滅相もない気が知れない不始末不埒ふらち不逞ふてい罪作り邪道言語道断不心得沙汰の限り沙汰のほか不当不所存あるまじきあろうことか一筋縄ではいかない目に余る身の程知らず不届き不届き至極

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精選版 日本国語大辞典 「非道」の意味・読み・例文・類語

ひ‐どう‥ダウ【非道】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動 ) 道理でないこと。道にはずれること。非理。また、人情にはずれること。常識では考えられないようなひどいこと。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「凡人之情於上楽等故起慢。於下求逼故起瞋。二皆非道」(出典:勝鬘経義疏(611)十大受章)
    2. 「ぶつやらふむやらあらけなく、ひどうのてうちゃく」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)四)
    3. [その他の文献]〔書経‐太甲下〕
  3. 専門外の道。
    1. [初出の実例]「先、此道に至らんと思はん者は、非道を行ずべからず」(出典:風姿花伝(1400‐02頃)序)
  4. 衆道。男色。美道。
    1. [初出の実例]「天竺にては非道といふもおかし」(出典:浮世草子・男色大鑑(1687)八)

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普及版 字通 「非道」の読み・字形・画数・意味

【非道】ひどう(だう)

道にはずれる。〔孝経大夫章〕法に非ざれば言はず、に非ざれば行はず。

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