途方もない(読み)トホウモナイ

デジタル大辞泉 「途方もない」の意味・読み・例文・類語

途方とほうもな・い

道理に合わない。とんでもない。途方途轍とてつもない。「一枚の絵に―・い高値がつく」
並々でない。ずぬけている。途方途轍もない。「―・い大酒飲み
手段が尽きて困り果てる。途方に暮れる。
「葬らんと思ひて北原へ連れては行けども、なにとも―・いなり」〈中華若木詩抄・上〉
[類語]大変大層並み外れ格段著しい甚だしいすごいものすごい計り知れない恐ろしいひどいえらいこの上ない筆舌ひつぜつに尽くしがたい言語げんごに絶する言語ごんごに絶する並並なみなみならぬとんでもないとてつもないとっぴょうしもないとんだ大それたもってのほか法外不届き論外けしからん話にならない滅相も無い気が知れない邪道不逞ふてい不埒ふらち不始末罪作り言語道断不心得沙汰の限り沙汰のほか非道無道不当不所存あるまじきあろうことか一筋縄ではいかない目に余る横道身の程知らず不届き至極余り非常度外れけた外れけた違い極度異常べらぼう無性にやたらむやみみだりむやみやたらめったやたらめったやみくも無下に後先なし無謀無鉄砲盲滅法盲目的後先見ず向こう見ず命知らず破れかぶれやけ自暴自棄ふてくされるやけくそやけっぱち自棄捨て鉢八方破れ無軌道放埒ほうらつ放縦放逸奔放野放図勝手次第好き勝手ほしいまま切実切切痛切つくづくつらつらひしひししみじみこころからしんから心が動くこよなくぞっこんじいんめっぽう過度すごくはなはだとても特別ことさらひたすらやけに比較的割と割に割りかし割方割合結構大幅随分かなり相当なかなか大分すこぶるいやに馬鹿余程余っ程とってもうんと極めて極みごく極極ごくごく至極無上至上誠に実に至ってひときわ飛び切り限り無い底抜けとりわけことに取り立てて全く以ていた

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精選版 日本国語大辞典 「途方もない」の意味・読み・例文・類語

とほう【途方】 も ない

  1. どうしてよいか手段に迷う。途方に暮れる。とほうない。
    1. [初出の実例]「葬らんと思て、北原へ、つれてはゆけども、なにとも、とはうもない也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)上)
  2. さっぱり道理に合わない。また、ある物事程度などが、ふつうとはひどくかけはなれている。とんでもない。とてつもない。とほうずもない。
    1. [初出の実例]「さてとほうもない事をいふ人じゃ」(出典:咄本・鹿の巻筆(1686)一)

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