不所存(読み)フショゾン

デジタル大辞泉 「不所存」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しょぞん【不所存】

[名・形動]《「ぶしょぞん」とも。その場合は「無所存」とも書く》考えの正しくないこと。思慮の足りないこと。また、そのさま。不心得。「不所存発言
[類語]とんでもない途方もない途轍とてつもない突拍子もないとんだもってのほか法外大それた論外けしからん話にならない滅相もない気が知れない不始末不埒ふらち不逞ふてい罪作り邪道言語道断不心得沙汰の限り沙汰のほか非道無道不当あるまじきあろうことか一筋縄ではいかない目に余る横道身の程知らず不届き不届き至極

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精選版 日本国語大辞典 「不所存」の意味・読み・例文・類語

ふ‐しょぞん【不所存】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「ぶしょぞん」とも。その場合、「無所存」とも表記 ) 考えの正しくないこと。考えの足りないさま。不心得。〔文明本節用集(室町中)〕
    1. [初出の実例]「ぶ所存(ショゾン)成女の腹にやどりましても」(出典浮世草子傾城禁短気(1711)四)

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