他事(読み)タジ

デジタル大辞泉 「他事」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「他事」の意味・読み・例文・類語

あだ‐わざ【他事・徒業】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ほかのこと。つまらないむだなこと。
    1. [初出の実例]「念仏よりほかのあだわざなせそと、はしたなめられしかば」(出典:源氏物語(1001‐14頃)手習)
  3. ( まじめなことに対して ) 浮いたこと。浮気
    1. [初出の実例]「女君のうちとけ給へるを見て、むべなりけり、君のあだわざをし給はぬはと思ふ」(出典:落窪物語(10C後)二)

た‐じ【他事】

  1. 〘 名詞 〙 ほかのこと。よそごと。余事(よじ)
    1. [初出の実例]「他事追可令啓候」(出典:東寺百合文書‐ほ・天承元年(1131)五月二六日・左大史小槻政重請文)
    2. [その他の文献]〔史記‐武安侯〕

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普及版 字通 「他事」の読み・字形・画数・意味

【他事】たじ

余事。唐・韓〔雪を詠じて張籍に贈る〕詩 賞玩、他事を捐(す)て 歌謠、我が才を放(ほしいまま)にす

字通「他」の項目を見る

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