大変(読み)タイヘン

デジタル大辞泉の解説

たい‐へん【大変】

[名・形動]
重大な事件。大変事。一大事。「国家の大変
物事が重大であること。また、そのさま。「大変な失敗をする」「大型台風の通過で大変な被害を受ける」
「弥次さんおめえ何のまねをしたのだ―をやらかしたぜ」〈魯文西洋道中膝栗毛
苦労などが並々でないこと。また、そのさま。「大変な目にあう」「毎日の暮らしが大変だ」
[派生]たいへんさ[名]
[副]程度のはなはだしいさま。非常に。たいそう。「大変おもしろい」「大変失礼しました」
大層(たいそう)用法

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

たいへん【大変】

( 名 ・形動 ) [文] ナリ 
大きな異変。大事件。 「国家の-」
大きな危険や損害をもたらしそうで捨てておけないこと。事が重大であること。また、そのさま。 「 -な事件」
苦労のはなはだしいこと。対処するのが容易でないこと。また、そのさま。おおごと。 「準備が-だ」 「重くて-な仕事」
[派生] -さ ( 名 )
( 副 )
普通の程度をはなはだしく超えているさま。たいそう。 「 -驚く」 「 -世話になった」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

たい‐へん【大変】

[1] 〘名〙
① 大きな変事。非常な凶変。
※太平記(14C後)二七「凡(およそ)天下の大変(ヘン)ある時は、霊仏霊社の回祿定れる表事也」 〔史記‐張儀伝〕
② 大がかりなことがら。大げさな出来事。
※実隆公記‐文明一五年(1483)一一月二七日「抑今朝侍従下向江州。就加田庄借物及大変、為相宥為父代罷下云々」
③ 変化がはなはだしいこと。
※清原宣賢式目抄(1534)五条「三年と云は、一歳は天道小変也、三年は天道大変也」
④ (形動) ことが重大であること。大いに驚くべきこと。程度がはなはだしいこと。困惑すべきこと。また、そのさま。一大事。おおごと。
※実隆公記‐永正八年(1511)四月一五日「且者奉対先皇御不孝不忠之儀、公方御聊爾、私之迷惑、以外之大変也」
※滑稽本・東海道中膝栗毛‐発端(1814)「今聞きましたが大変(タイヘン)なことでござる」
※西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉二「彌次さんおめへ何のまねをしたのだ大変をやらかしたぜ」
⑤ (形動) ふつうの骨折りではできないこと。また、そのさま。おおごと。
※玉塵抄(1563)三四「仁信忠敏(びん)そなえた者ぞ。此四でことを行わば、なにたる大辺のこともならうといわれたぞ」
※親友交歓(1946)〈太宰治〉「之を求める手蔓(てづる)が、たいへんだったのである」
[2] 〘副〙 程度がはなはだしいさまを表わす。非常に。はなはだしく。たいそう。
※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一「私が残酷だって大変憤(おこ)っていらしたが」
※春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし「ああ上手になると大変(タイヘン)いい内職になるのよ」

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