デジタル大辞泉 「大変」の意味・読み・例文・類語 たい‐へん【大変】 [名・形動]1 重大な事件。大変事。一大事。「国家の大変」2 物事が重大であること。また、そのさま。「大変な失敗をする」「大型台風の通過で大変な被害を受ける」「弥次さんおめえ何のまねをしたのだ―をやらかしたぜ」〈魯文・西洋道中膝栗毛〉3 苦労などが並々でないこと。また、そのさま。「大変な目にあう」「毎日の暮らしが大変だ」[派生]たいへんさ[名][副]程度のはなはだしいさま。非常に。たいそう。「大変おもしろい」「大変失礼しました」→大層たいそう[用法][類語](1)事・事物・事象・物事・現象・出来事・余事・余所よそ事・他事・他人事・人事ひとごと・雑事・諸事・事件・時事・事柄・事故・異変・急変・変事・大事だいじ・大事おおごと・小事・細事・些事・世事・俗事・私事しじ・私事わたくしごと・用事・珍事・不祥事・アクシデント・ハプニング・センセーション/異常・極度・桁けた外れ・桁違い・並み外れ・格段・著しい・甚だしい・すごい・ものすごい・計り知れない・恐ろしい・ひどい・えらい・途方もない・途轍とてつもない・この上ない・筆舌ひつぜつに尽くしがたい・言語げんごに絶する・言語ごんごに絶する・並並なみなみならぬ・とても・非常に・はなはだ・大いに・きわめて・すこぶる・ごく・大事・大層・至って・至極しごく・いとも・実に・まことに・いたく・ひどく・恐ろしく・すごく・ものすごく・滅法めっぽう・さんざっぱら・さんざん・さんざ・こってり・はなはだ・めちゃくちゃ・めちゃ・めっちゃ・底抜け・恐るべき・こよなく・殊の外・ひときわ・特段・度外れ・法外・べらぼう・とんでもない・類がない・比類ない・無上・よっぽど・度が過ぎる・行き過ぎ・どえらい・飛び切り・段違い・圧倒的・かけ離れる 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「大変」の意味・読み・例文・類語 たい‐へん【大変】 [ 1 ] 〘 名詞 〙① 大きな変事。非常な凶変。[初出の実例]「凡(およそ)天下の大変(ヘン)ある時は、霊仏霊社の回祿定れる表事也」(出典:太平記(14C後)二七)[その他の文献]〔史記‐張儀伝〕② 大がかりなことがら。大げさな出来事。[初出の実例]「抑今朝侍従下向江州。就加田庄借物及大変、為相宥為父代罷下云々」(出典:実隆公記‐文明一五年(1483)一一月二七日)③ 変化がはなはだしいこと。[初出の実例]「三年と云は、一歳は天道小変也、三年は天道大変也」(出典:清原宣賢式目抄(1534)五条)④ ( 形動 ) ことが重大であること。大いに驚くべきこと。程度がはなはだしいこと。困惑すべきこと。また、そのさま。一大事。おおごと。[初出の実例]「且者奉対先皇御不孝不忠之儀、公方御聊爾、私之迷惑、以外之大変也」(出典:実隆公記‐永正八年(1511)四月一五日)「今聞きましたが大変(タイヘン)なことでござる」(出典:滑稽本・東海道中膝栗毛‐発端(1814))「彌次さんおめへ何のまねをしたのだ大変をやらかしたぜ」(出典:西洋道中膝栗毛(1870‐76)〈仮名垣魯文〉二)⑤ ( 形動 ) ふつうの骨折りではできないこと。また、そのさま。おおごと。[初出の実例]「仁信忠敏(びん)そなえた者ぞ。此四でことを行わば、なにたる大辺のこともならうといわれたぞ」(出典:玉塵抄(1563)三四)「之を求める手蔓(てづる)が、たいへんだったのである」(出典:親友交歓(1946)〈太宰治〉)[ 2 ] 〘 副詞 〙 程度がはなはだしいさまを表わす。非常に。はなはだしく。たいそう。[初出の実例]「私が残酷だって大変憤(おこ)っていらしたが」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)「ああ上手になると大変(タイヘン)いい内職になるのよ」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by