何時かは(読み)イツカハ

デジタル大辞泉 「何時かは」の意味・読み・例文・類語

いつか‐は【何時かは】

[副]
(「いつか」を強めた気持ちで)将来の事に対する、かなり確かな推量意志を表す。そのうち、きっと。いずれ必ず。「何時かは社長のいすに座るだろう」「人間何時かは死ぬものだ」
疑問を表す。いつ。
「忍び音を―聞かむけふも過ぎなば」〈和泉式部日記
反語を表す。いつ…か。
「忘られてしばしまどろむ程もなく―君を夢ならでみむ」〈拾遺・哀傷〉
[類語](1何時かそのうちいずれ今にやがて遅かれ早かれ遠からず早晩近日ちかぢか追って他日後日不日又の日近くじきすぐ直ちに早速じきすぐにすぐさま直接もう間もなく程なく追い追い追っ付けきた日ならずして

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精選版 日本国語大辞典 「何時かは」の意味・読み・例文・類語

いつか【何時か】 は

  1. いつ…したであろうか。いつ…するだろうか。反語を表わすことが多い。
    1. [初出の実例]「君をのみ思ひこしぢの白山はいつかは雪の消ゆる時ある〈宗岳大頼〉」(出典:古今和歌集(905‐914)雑下・九七九)
  2. いつかそのうちに。いつのまにか。
    1. [初出の実例]「又も都を迷ひ出、いつかは廻りあふ坂の関路を跡に近江路や」(出典:浄瑠璃・生写朝顔話(1832)宿屋の段)

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