追って(読み)オッテ

デジタル大辞泉 「追って」の意味・読み・例文・類語

おっ‐て【追って】

[副]
近いうちに。のちほど。後日。「結果追ってご連絡いたします」
手紙掲示などで、一応書き終えたあと、さらに書き加えるとき、その初めに置く言葉。なお。付け加えて。
[類語]軈て近日そのうちいずれ近近きんきん遅かれ早かれ早晩何時かじきすぐ直ちに早速じきすぐにすぐさま直接もう間もなく程なく今に追い追い追っ付けきた日ならずして後日他日不日又の日近く遠からず上げずぼちぼち今にもそろそろ近近ちかぢか行く行く目前秒読みカウントダウン追っ掛け時間の問題ややあって今日明日すかさず間を置く時を移さずこの先日ならず

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「追って」の意味・読み・例文・類語

おっ‐て【追て】

  1. 〘 副詞 〙 ( 動詞「おう(追)」の連用形に助詞「て」が付いてできたもの )
  2. あまり間をおかないで。いずれすぐに。近いうちに。
    1. [初出の実例]「委追可入尋者也」(出典:後二条師通記‐応徳三年(1086)一二月一日)
    2. 「追(オッ)御沙汰有るべきにつき一先帰国御指図を相待べきとの御旨にて」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉四)
  3. つけ加えて。なおなお。手紙などで、本文のあとに書き加える時、その初めに用いる。
    1. [初出の実例]「頼朝恐惶謹言。建久二年五月三日 頼朝 進上 高三位殿。追(おって)言上。遠江守義定依奉大内守護」(出典:吾妻鏡‐建久二年(1191)五月三日)
  4. ( 「の」を伴って用いる ) 先行する事柄があって、そのあとでの意。いずれあとから。
    1. [初出の実例]「なのり申さねば、やうしのおやの御めんぼく、ちちのめんぼくおっての事、まづやうしのおやのいくゎうをあげばや」(出典:説経節・さんせう太夫(与七郎正本)(1640頃)下)
    2. 「長門之助を追放すれば、系図の吟味は追ての沙汰」(出典:歌舞伎・韓人漢文手管始(唐人殺し)(1789)二)

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