今に(読み)イマニ

デジタル大辞泉 「今に」の意味・読み・例文・類語

いま‐に【今に】

[副]
近い将来に関する推量または決意を表す。そのうち。いずれ必ず。「この空では今に雨が降る」「今にやっつけてやる」
多くあとに打消しの語を伴って用いる)以前の事柄が今に至るまで変わらないさま。今もなお。いまだに。
「考え続けて居るが―少しも解決手掛が出来ぬ」〈子規・墨汁一滴〉
[類語](1何時か軈て追っ付け間もなく程なく遠からず近くじきすぐ直ちに早速じきすぐにすぐさま直接もうそのうちいずれ追い追い追って早晩きた日ならずして遅かれ早かれ近日近近ちかぢか近近きんきん後日他日不日又の日上げずぼちぼち行く行く目前秒読みカウントダウン追っ掛け時間の問題ややあって今日明日すかさず間を置く時を移さずこの先

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「今に」の意味・読み・例文・類語

いま‐に【今に】

  1. 〘 副詞 〙
  2. ( 下に打消の表現を伴うことが多い ) 過去から続いて今に至るまで。今になってもなお。いまだに。
    1. [初出の実例]「父大将に請ひ、正身(さうじみ)に請ふに、女も大将も、いまに承け引かず」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)
  3. 近い未来に関して、決意や推量を述べる。近いうちにきっと。そのうちに。やがて。
    1. [初出の実例]「をのれ、今にかはをはいでくれふぞ」(出典:狂言記・狐塚(1700))

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