デジタル大辞泉
「何時か」の意味・読み・例文・類語
何時…か
1 《「か」は副助詞。あとに来る文の内容を表す》過去あるいは未来の時について、わからないことを表す。「いつ退院できるかまだ見当がつかない」
2 《「か」は終助詞。疑問文として用いられる》過去あるいは未来の時を直接に尋ねる表現。「いつ結婚したんですか」
[類語]他年・後日・後年
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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いつ‐か【何時か】
- 〘 副詞 〙 ( 代名詞「いつ」に助詞「か」の付いてできた語 )
- ① 未来および過去の事がらに関して、それがどの時点であるかはっきりしないことを表わす。また、反語を表わす場合もある。いつ…した(…する)であろうか(いや、そんなことはない)。
- [初出の実例]「ま遠くの雲居に見ゆる妹が家(へ)に伊都可(イツカ)到らむ歩め吾(あ)が駒」(出典:万葉集(8C後)一四・三四四一)
- 「いつかさる者候ひつる」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一〇)
- ② 物事の変化の起こる、または、起こった時の不明なことを表わす。気がつかないうちに。いつのまに。いつしか。
- [初出の実例]「塩釜にいつか来にけむ朝なぎに釣する舟はここに寄らなむ」(出典:伊勢物語(10C前)八一)
- ③ 未来の不定な時を表わす。遅かれ早かれ。いずれそのうち。早晩。〔観智院本名義抄(1241)〕
- [初出の実例]「うつを限の秋ごろも、恨みをいつか晴らさむ」(出典:車屋本謡曲・元服曾我(室町中))
- 「その夢は早晩(イツカ)醒むべし」(出典:即興詩人(1901)〈森鴎外訳〉歌女)
- ④ ( 「いつかも」「いつかの」などの形でも用いられる ) 過去の不定な時を表わす。どういう時点であったか。いつぞや。
- [初出の実例]「過日(イツカ)も路に八百屋の荷が転覆(ひっくりかへ)りて」(出典:門三味線(1895)〈斎藤緑雨〉)
- 「だって、主税さん、先年(イツカ)私の誕生日に」(出典:婦系図(1907)〈泉鏡花〉前)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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