長野県北端、上水内郡(かみみのちぐん)の町。新潟県に接する。1956年(昭和31)信濃、古間(ふるま)、信濃尻(じり)の3村が合併して町制施行。町の西部は黒姫・飯縄(いいづな)両火山の裾野(すその)、東部は斑尾(まだらお)山麓(さんろく)が占める標高700メートル前後の高冷地で、信州の豪雪地の一つ。町域の中央をしなの鉄道と国道18号(北国(ほっこく)街道)が南北に走る。近年、上信越道の信濃町インターチェンジが開かれたことで利便性が向上した。斑尾山麓には野尻湖(のじりこ)がある。中心集落は柏原(かしわばら)で、近世には北国街道の宿場町であり、また俳人小林一茶(いっさ)の生地で、終焉(しゅうえん)を迎えた旧宅は国史跡に指定されている。一茶記念館があり、例年秋には新そばを賞味しながらの句会が催される。古間集落は近世からの古間鎌(かま)の産地として知られる。黒姫山麓にはスキー場があり、野尻湖畔とともに別荘地の開発が進んでいる。面積149.30平方キロメートル、人口7739(2020)。
[小林寛義]
『『信濃町誌』(1968・信濃町)』
長野県北部,上水内(かみみのち)郡の町。人口9238(2010)。西を黒姫山,飯縄(いいづな)山,東を斑尾(まだらお)山に囲まれた標高700mの高原にあり,北東部に野尻湖がある。中心集落の柏原と野尻,古間(ふるま)は近世,北国脇往還(現,国道18号線)の宿駅として発達した。1997年には上信越自動車道が東部を貫通し,信濃町インターチェンジは野尻湖の西側に開設された。主産業は観光と農業で,黒姫・飯縄山麓では酪農が行われる。県下でも有数の豪雪地帯で,スキーやキャンプに訪れる人が多く,大正末期に外国人の別荘が造られてから有名になった。近年,黒姫山山麓ではスキー場,別荘地の開発が進められるとともに,コスモス園,ラベンダー園,童話館など,各種の施設が開設されている。野尻湖はウィンドサーフィン,水上スキーなどのウォータースポーツのメッカとして全国的に有名。JR信越本線柏原駅は黒姫駅に改称された。先土器時代の杉久保遺跡や小林一茶の旧宅(史)がある。
執筆者:柳町 晴美
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…大戦末期には,航空機の大型重量化および大量運用のために,空母はますます大型化し,アメリカはミッドウェーMidway型(約4万5000トン),イギリスはイーグルEagle(約3万7000トン)およびアーク・ローヤル(約4万3000トン)の建造を開始したが,完成はいずれも戦後に持ち越された。日本では,大和型戦艦の3番艦を急きょ計画変更して信濃(約6万2000トン)を建造した。 一方,これら正規空母のほかに大戦中,戦線が拡大し,空母の損耗が激しくなるにつれ,戦時補充として多数の軽空母,護衛空母が建造された。…
…大戦中は連合艦隊旗艦として使用されたが,航空主体の近代海戦においてはすでに主砲威力を有効に発揮する機会がなく,戦争末期の45年4月,水上特攻部隊として沖縄に向け出撃し,九州南西方において多数の米艦載機の攻撃を受けて沈没した。なお,2番艦〈武蔵〉は42年三菱長崎造船所で完成,44年10月レイテ沖海戦において沈没,3番艦〈信濃〉は,建造途中で航空母艦に改装され,44年11月横須賀海軍工廠で完成,同月潮岬沖で潜水艦の雷撃により沈没,4番艦は開戦後建造が中止された。【本多 一郎】。…
※「信濃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...
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