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三代集と総称される《古今和歌集》《後撰和歌集》《拾遺和歌集》と,それに続く《後拾遺和歌集》《金葉和歌集》《詞花和歌集》《千載和歌集》《新古今和歌集》との8勅撰和歌集を総称して八代集という。この名称は鎌倉初期の《明月記》(藤原定家の日記)や《八雲御抄(やくもみしよう)》(順徳天皇による歌論書)などに早くもみられる。平安初期の《古今集》時代から鎌倉初期の《新古今集》時代に至るおよそ300年間,和歌には時によって盛衰もあり,歌風の変遷もあった。しかし,その両端を二つの頂点とし,これよりさらに古い7~8世紀の《万葉集》の時代と合わせて,古代貴族和歌が興隆した3時期とみるのがふつうである。もっとも,《万葉集》と《古今集》以後の勅撰和歌集との間には種々の点に相違する性格があり,後世には《古今集》から最後の勅撰集である《新続古今和歌集》までを総称して二十一代集と呼ぶようになり,八代集を除いた《新勅撰和歌集》から《新続古今和歌集》までを十三代集と呼ぶこともある。
執筆者:小沢 正夫
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『古今和歌集』から『新古今和歌集』まで、平安前期から鎌倉初期に至る八代の勅撰(ちょくせん)和歌集の総称。
[編集部]
第8番目までの勅撰和歌集の総称。「古今集」「後撰集」「拾遺集」「後拾遺集」「金葉集」「詞花(しか)集」「千載(せんざい)集」「新古今集」。「新古今集」撰集後まもなく生じた呼称。「古今集」は905年(延喜5)に下命あるいは奏覧,「新古今集」は1205年(元久2)に一応完成。したがってその全体は王朝和歌の集大成に相当する。
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…〈読人知らず〉を除いて約3000人の作者,約3万5000首を収めた大詞華集群である。《古今集》《後撰集》《拾遺集》を三代集,《古今集》から《新古今集》までを八代集,《新勅撰集》から《新続古今集》までを十三代集,すべてを合わせて二十一代集という。【新井 栄蔵】。…
※「八代集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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